第13話 死亡確率99.9%!? 男は最後まで諦めず走り続ける生き物也
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を走り出す番。そんな番の肩に掴まって真もまた同じ道を急ぐのであった。
「兄ちゃん! これで今夜の晩御飯に肉が入るね」
「あぁ、久しぶりの鼠だぜ! お袋も喜んでくれるだろうよぉ!」
等と可笑しな会話をしている二人。一応説明させて貰うと、
轟家はかなりの貧乏な家庭だったりする。一応月の電気代などは払っている。と言うか番が払わせているのが現状だったりする。
だが、食費は結構掛かるのが問題だ。何せ食べ盛りの男が二人も居るのだ。その掛かる食費を少しでも抑える為に食べれる物は何でも食べるようにしているのがこの兄弟だったりする。
例え、それがご家庭に現れた鼠の類だったとしてもだ。
「急げ真! でないと業者を呼ばれて根こそぎ持っていかれちまうぞぉ!」
「業者さんが持って行ったら全部動物の餌になるんだろ? そんなの勿体無いよぉ!」
「あったぼうじゃねぇかぁ! 家の中から沸いたのならそれの所有権は人間様に有りだ! 一匹残らず捕まえて今夜の晩飯にするぞ!」
そんな物騒な事を口走りながら道を急ぐ二人。そんな二人の目の前に突如暴走するバイクの群れが現れた。見ればこいつらも番目掛けてやってきた暴走族の類だったようだ。
今日は良く喧嘩に絡まれる日だ。
「見つけたぞ轟番! てめぇを倒して俺達【レッドクリーm―――」
「邪魔すんなボケェ!」
名乗り途中だと言うのに番は先頭の暴走族を蹴り飛ばす。そのままの勢いで背後に居た暴走族を猛烈なパワーで跳ね飛ばして更に先を急ぐ。今は下らない喧嘩をしている余裕などない。急いで山田さんのお宅にお邪魔して大発生した鼠を捕獲しなければならない。
そうすれば、今夜の食卓はバラ色に輝く筈なのだ。
「待て番! まだ勝負は終わってねぇぞ! 今度こそてめぇを墓場に送ってやるぅ!」
そんな番の後ろから先ほど一撃で倒した不良達が猛スピードで追い駆けて来ているのが見える。恐ろしい回復力だ。
更にその後を先ほどの暴走族が追い駆けてくるのも見える。
「待てや轟番! 俺達と勝負しろ! そして大人しく殺されろ!」
等と勝手な事をほざきながらいつまでも追いかけてくる。流石にあんな奴らが居てはネズミ達が驚いて逃げてしまう。そうなっては本末転倒だ。面倒だが仕方ない。
「てめぇら、喧嘩するなら時と場合を考えてから挑みに来いやぁクソボケェェェ――――」
その後、怒りに身を任せた番のドキドキ不良解体ショーが実演されたのだが、余りに凄惨かつ狂気でバイオレンスでホラーで18禁でグロテスクな描写が多々見られた為に、割愛させて頂きます。
尚、ドキドキ解体ショーに使用された不良達はその後、親切な町民の要請でやってきた救急車で搬送され、搬送先の病院でミイラ男に大変身……したそうです。はい、冒頭終わり。
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