第13話 死亡確率99.9%!? 男は最後まで諦めず走り続ける生き物也
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開いてしまった。その穴に向い続々と流れ落ちていくゲル状の液体達。どうやらまたしても難所を突破出来たようだ。
「やれやれ、お前とつるむと毎日が大変な日々の連続だぜ」
「本当にすまねぇなおっちゃん。毎回毎回俺のせいで迷惑ばっかりかけちまってよ」
襟元を広げながら呟いた駒木に向い、帽子の唾を目元まで下げながら番がふと呟いた言葉に駒木は眉を顰めた。
「どうした、突然」
「考えてみりゃ、俺はおっちゃんに迷惑掛けてばっかだったからな。親父が俺達を捨てて雲隠れしちまったあの日以来、おっちゃんは俺達の為に何時も身をすり減らす思いをしていたんだろう?」
「馬鹿言ってんじゃねぇよ。そんな訳あるかよ」
意外としんみりムードになってた番に向い、駒木が一言そう言って退けた。
「おっちゃん―――」
「俺は好きでお前等に付き添ってるだけだ。でなかったら誰が此処までの事するかよ。それに、例えお前がクソ親父と罵ってようと、お前や真はあいつの息子だ。親友として、お前等を放ってはおけねぇんだよ」
サラリとそんな事を言ってのけられる。其処もまた駒木の男らしい一面でもあった。その一言を受けた番の中でも負の念がすっかり消え去り、元の元気ハツラツな番へと戻れた。
「行こうぜ、おっちゃん! あんな奴に舐められっぱなしってなぁ男が廃るぜ!」
「おぅ、此処までされたんだ。久々に俺も血が滾って来たぜ!」
その後も、二人を襲う罠は数知れずだった。迫る天井、マグマの床、ワニの放牧、毒蛇の群れ、他多数……
しかし、幾多の罠の数々も今のこの二人には恐れるに足らずであった。
迫る天井ならば天井をぶち抜けば良い。マグマの床など泳いで渡れば良い。ワニの放牧など蒲焼にすれば良い。毒蛇の群れなど丸呑みにしてしまえ。
そんな位の勢いで番と駒木の二人は怒涛の勢いで罠を次々と突破していった。
今のテンションの二人にはどんな罠もまるで効果がなかった。そんなこんなで二人がやってきたのは、だだっ広く作られた広場だった。
それら全てが石造りとこれまた古臭い作りだった。
そして、二人の目の前には先ほど映像に映っていた例の男がこれまた趣味の悪い玉座に腰を下ろして座っていた。
「流石だねぇ、まさか此処までやってくるとは……かなり驚かされたよ」
「へん、俺達を殺したかったようだが残念だったなぁ。あんな罠じゃ遊園地のアトラクションにすらならねぇぜ!」
「どうやら君を見くびっていたようだ。其処は謝罪しよう轟番……嫌、我等ゴクアク星人の野望を邪魔する憎きダイバンチョウよ!」
突如、男の両目が赤く輝いた。その刹那、男の姿がみるみる変貌していく。
その姿は何処か無骨で薄気味悪い姿をしていた。体のサイズは以前の男のそれから考えて4倍近くまで膨れ上がっており、両の手はまるで悪魔の手の様に鋭く太
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