暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
エピローグ〜After Day〜
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†††Sideフェイト†††
「ん〜〜・・・はぁ」
「お疲れ様です、フェイトさん」
椅子の背もたれに体重を預けて思いっ切り背筋を伸ばしていると、後ろから労いの声がした。振り返ってみると、そこには仕事用の資料を抱えたシャーリーが居た。
「シャーリーもお疲れ様」
私も同じように返して、椅子から立ち上がる。今日はこれで終業。寮に帰ったら明日の準備をしないといけない。
「はい。それにしてもフェイトさん、明日からの休暇がすごく楽しみのようですね♪」
シャーリーの言う通り、私は明日から3日間のお休みを貰っている。エリオとキャロ、そして私の大事な彼も同じ3日間の休暇を貰っている。久しぶりに4人でどこかに出かけるつもりだ。
「え? な、なんで・・・?」
「だって、すごく嬉しそうな顔をしてますよ?」
無意識に顔が綻んでいたみたい。これはかなり恥ずかしい。顔をペタペタと触って確認。一度パシッと頬を叩いて、キリッとした表情に戻す。
「あはは。好きな人との休暇なんですから、ニヤけるのも仕方ないですよねぇ♪」
「もう、シャーリー!」
シャーリーが面白そうに言って奥に引っ込んでいった。でもその通りだ。最近はあまり休暇が揃わなくて、どこにも遊びに行けなかった。一応同じ本局内にいるけど、私は執務官だから、やっぱり逢う時間が少ないというのはある。
「この時間なら、逢えるかな・・・?」
オフィスから出て、彼に逢いに行く。向かう場所は特別保護施設。
「っとその前に・・・」
お手洗いの鏡でいろいろとチェック。髪は? 手櫛で少し直す。OK。制服は? OK。表情は? ニコッと笑みを浮かべる。OK。ちょっと逢いに行くだけでこれだ。でも仕方ない。気になるんだから。
「よし」
再び特別保護施設を目指して歩き出す。施設に着くまでの間に、これまでの事を思い出す。テルミナスとの戦いからもう4年と少し。シャルがいなくなってからも同様に4年。そう、もう4年になる。“機動六課”も、あの戦いのあとにすぐに解散して、隊員たちはそれぞれの職場で働いている。
あの戦いの後、目を覚ました六課隊員たちの記憶の中から、操られたはやてが口にしたルシルとシャルの殺害命令の記憶が消えていた。当然テルミナスの事も綺麗さっぱりに。それに関しては良いことだと思う。あんな嫌な記憶は無い方が良いから。
(でも・・・)
シャルの事に関して忘れてしまっていたのは地球の人たちだけだった。アリサも、すずかも、エイミィも、なのはの家族も、みんなシャルの事を忘れていた。なのはとはやては泣いてた。私だって泣いた。それでアリサ達をすごく困らせた。だって、シャルは確かにいたんだ。私たちと一緒の時間の中に。結局アリサ達は、ハッキリとシャ
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