反董卓の章
第22話 「…………よっ、兄弟」
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赤、赤、紅、紅、紅、朱、朱、朱、朱、緋、緋、緋、緋、緋、赤、赤、赤、赤、赤、赤、紅、紅、紅、朱、朱、朱、朱、緋、緋、緋、緋、緋、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、紅、紅、紅、朱、朱、朱、朱、緋、緋、緋、緋、緋、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、紅、紅、紅、朱、朱、朱、朱、緋、緋、緋、緋、緋、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、紅、紅、紅、朱、朱、朱、朱、緋、緋、緋、緋、緋、赤、赤、赤、赤、赤――――――――
「…………ぁ………………ぃ……………………ぁ――――――っ!」
誰かの慟哭のような叫び声が、俺の耳に届いた。
―― 孔明 side ――
え……?
なん、で……?
目の前で起こったことが信じられない。
私は、その光景だけを呆然と見ていた。
それは――
盾二様に、ご主人様に。
『味方から』矢を浴びせられている……
「……え?」
視線を動かして、後方を見る。
そこには、金ピカの鎧に身を包み、幾度も空へと矢を放つ集団がいた。
その鎧が物語るのは――
「袁紹……兵?」
その集団の中心にいる人物が、ニヤリと笑っている。
その人物の容姿は、どう見ても文官だった。
だが、その笑みだけは……恐らく死んでも忘れない。
禍々しくも濁った目で、醜悪に笑う、その男を――
「…………っき、きっ、きっさまぁああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
最初の声は、愛紗さんだった。
その声は、普段の愛紗さんとは思えないような、怨嗟に満ちたドス黒い声。
その声とともに、矢を放つ集団へと武器を掲げて走りだす。
だけど――その横を追い抜くように、一陣の桃色の風が吹き抜けた。
その風から一筋の光が飛び出し、弓を持つ袁紹兵の喉元へ突き刺さる。
「………………」
その風は、孫策さんだった。
その目はまるで狂気のように鈍く光り、その集団の中へと飛び込んでいく。
「っ! ざけんなボケェ!」
別方向からも馬に乗った人物が、その集団へと飛び込んだ。
誰であろうか、その声ですぐに分かる。
霞さんだった。
「なっ、なっ、なっ……」
傍に来ていた袁紹さんは、状況についていけず、ただ飛び込んだ三人と応戦しようとする自身の兵を見て、上擦ったように声を上げた。
「……麗羽。貴女の指示なの?」
その首に、曹操さんが鎌の刃を当てる。
曹操さん自身、その目は誰よりも冷たく、そして鈍い光を輝かせていた。
「ひっ!? ち、ちが、ちがい……ちがっ……」
「その通りだ、連合軍よぉっ!」
「「「 !? 」」」
周囲に男の声が響く。
その声の主は、
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