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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
サヨナラじゃなくてアリガトウとキミは 〜Testament〜
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メージを負うことはないが、彼女は僅かに生まれた恐怖から退避を選択してしまっていた。
「なんだ、そのふざけた理由は!?」
テルミナスを中心として半径100kmのクレーターが第28無人世界に生まれた。その巨大なクレータの中心で、怒りと憎しみの限り叫ぶテルミナス。
「何たる身勝手か! 愚か愚か愚か愚か愚かッ! その頭脳はそんなくだらないことのため用意されたものじゃない! 世界をより良い形に持っていく権利を与えられておきながら、自らを生かす自然を破壊し、終には世界を滅ぼすまでに至る!」
テルミナスの憤怒と憎悪の叫びは止まらない。今の今まで抑えてきた人間への感情が、今となって溢れだす。
「だから護る価値なんて無いッ! ルシリオン! シャルロッテ!
界律の守護神
(
テスタメント
)
となってから、何度も見てきたでしょ!? そうでしょ!?」
「確かにそうだ、テルミナス」
怒り狂うテルミナスの近くに姿を現したTesルシリオン。彼に続いて、Tesシャルロッテも少し離れた場所からその姿を現す。彼の言葉に少し眉を顰めるTesシャルロッテだったが、彼を信じて何も言わずに沈黙を保つ。
「クスクスクス。ルシリオン♪ 解ってくれたの? 良かったぁ? じゃあ、待ってて! すぐにこの世界を滅ぼしてあげるから♪ そうしたら一緒に行こう、
霊長の審判者
(
わたしたち
)
の座へと!」
さっきまでの負の感情が入り乱れた表情が一気に歓喜の表情へと変わる。軽くはしゃぎながら、瞳を輝かせているテルミナス。その彼女へとTesルシリオンが口を開く。
「だが、綺麗事だと解っているが、それでも私は人間を信じている。テルミナス、お前が挙げた人間は全体の一握りなんだ。確かに人間は罪深い。許されるような軽いものばかりじゃない罪を幾つも、どんな時代でも、どんな世界でも犯す。正直救いようのないことだってある。私も幾度もこの身に味わってきたからな」
それを聞き、テルミナスの表情に再び影が差す。
「そこまで解っているなら、どうして
神意の玉座
(
そっち
)
にいるの!? 一握り! その一握りが存在する時点で、すでに存在する価値は無い! 信じる!? 私だって信じてた! これでも元はテスタメントだから! いつかきっと人は変わる。今はダメでも、いつかは、いつかは、いつかは! けど、いつかは、と信じたその結果が今の私だ! 人は変わらない! 殺し殺され、奪い奪われ! 何万年と見てきた! どんなに護っても、争いを始めて滅んでいく!!」
人間を愛し信じていたからこそ、狂い壊れ堕ちた元第四の力・“儚き永遠を憂う者”。何万年と苦悩し、しかしその度に人は変わる、いつか争いは止む。そう信じた。だが結局は変わらないと諦め、人間、霊長を断罪する“絶対殲滅対象アポリュオン”となった。
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