暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
サヨナラじゃなくてアリガトウとキミは 〜Testament〜
[13/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ーーーッ!」

・―・―・―・―・―・

――位相空間内。

「ルシルぅぅーーーーーーッ!」

Tesシャルロッテの声が位相空間内に響き渡る。

「ルシリオン様!」

「ああ!!」

Tesルシリオンの背後に浮かぶTesマリアが合図する。

「準備は整った。これで終わりだ・・・!」

Tesルシリオンの背後には、十字架を形作るように魔力で構成された6つの幾何学模様の歯車が展開されている。その8方から同様の幾何学模様で構成された、全長5mはある蒼の大剣が伸びている。“孤人戦争形態”。彼の最奥たる術式。
その背の歯車がさらに唸りを上げて回転する。それと同時に、彼の前面に展開されている巨大なアースガルド魔法陣が輝きを増す。さらに前面へと展開されていくアースガルド魔法陣。その周囲にも幾何学模様の剣翼が展開。

「ありがとう、シャル。君のおかげで、私たちはテルミナスに勝てる・・・!」

――真技――

次元世界において、後にも先にも存在しえない最強の一撃が放たれようとしている。

(アポカリプティック)――」

さらに輝きを増す魔法陣。圧倒的な光量で位相空間内が光で満ち、視界が蒼に閉ざされる。

(ジェネシス)

一瞬にして光が収束。魔法陣によって構築された光の砲塔から放たれるは人類最強の一撃。真技・再誕アポカリプティック・ジェネシス。最大禁呪“ラグナロク”の術式を応用した真技。そこに、“神々の宝庫ブレイザブリク、“英知の書庫アルヴィト”に貯蔵されている神器や術式を合成させる。そして今回、さらにTesルシリオンとTesマリアの干渉能力を付加させた。

「くらえぇぇぇぇーーーーーッ!」「いっっけぇぇぇぇーーーーーーッ!」

Tesマリアは、この真技の準備をするための時間稼ぎを任せられていた。テルミナスに悟られないように偽者を創りだすため、真技に干渉能力をさらに付加させるために、Tesルシリオンに呼ばれた。制限された“界律”が呼べないのなら、“テスタメント”が召喚する。
本来はあり得ず、また為したことすらも無い策。しかし、相手があの”絶対殲滅対象アポリュオン“の中でも最強クラスである終極のテルミナスだからこそ許されたことだった。光は奔る。位相空間から現実世界へと、テルミナスを討つために。

†††Sideシャルロッテ†††

来た。ルシルの真技だ。あと数秒で、私はこの世界を去る。

――シャルちゃん――

士郎父さん、桃子母さん、恭也兄さん、美由紀姉さん。
たとえみんなに忘れられていても、私は忘れない。お世話になりました。

――シャルロッテ――

最初は敵だったけど、最後は仲良くなれた姉妹たち。
ウェンディ、あなたとはもっとバカなことを話したかったかな。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ