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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
彼女の想い、彼の思い〜I Love You〜
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いる。だから、君の想いには応えら――」

「そんなの全然関係ない! 問題ない! だってルシルが一緒なら私は幸せ! だからルシルも幸せ! それで全て解決!!」

そう叫んだ。するとルシルは俯いていた顔を上げてポカンとしている。

「だ、だから! ルシルが残ることで私やなのは達はすごく嬉しくて、幸せなの! みんなが嬉しがっていると、ルシルだって嬉しいでしょ!? ならそれでいいよ! 私は不幸なんかじゃない! だって好きな人と一緒にいられるんだから! えっと、その、えっとえっと、だからルシルは残ったっていいんだよ! 私たちが、今度は私がルシルを護るから! みんなでみんなを護ればいい、と思う!!」

どうしよう、自分でも何言っているのか判らなくなってきた。ルシルは相変わらず目を点にしてポカンってしてるし。一気に恥ずかしくなってきた。今すぐここから逃げ出したいよ(泣)

「あのね、私が言いたいのは、その、だから・・・」

「・・・プッ、ククククク・・・!」

「あぅ、わ、笑わないで!」

ルシルが右手で両目を隠すように翳して笑いだした。こっちはいっぱいいっぱいで大変なのに、笑うなんて少しひどいよ? どんどん笑い声が大きくなっていくし。うぅ、もう恥ずかしさで泣きそう。

「あー笑った。随分と滅茶苦茶な事を言っていたな、フェイト。あまりの必死さについ、な。ハハハハ、そうむくれて怒らなくてもいいだろう?」

「ひどいよルシル。私、こんなにもルシルのこと・・・す、好きなのに・・・」

もう本当にメチャクチャだ。溢れてくる涙を何度も拭って大変だ。今日一日でどれだけ泣いただろう? いろんな事が急に、しかも連続で起こり過ぎだよ。

「ありがとう、フェイト。気持ちは確かに嬉しい。その純粋な想いには応えたいとは思う」

「え?」

ルシルは今何て言ったの? 私の気持ちに応えたい、ってそう確かに言ったよね?

「だが、私は・・・私は――」

「ルシル。これからも私と、みんなと一緒に生きよう? 大丈夫だよ。私は絶対に不幸なんかじゃないし、ならない。シェフィリスさんもガブリエラさんもきっとそうだと思う。ルシルと一緒にいられて幸せだったはずだよ。不幸なんて思ってないはずだよ」

ルシルのその先の言葉を遮るように言葉を声にして出す。私はそう。ルシルと一緒だということに意味があるんだ。好きな人と同じ時間を過ごせるなら、それは幸せなんだと思う。

「私はルシルのことが好きです。これからも・・・私と一緒に、私の側にいてください」

左手の小指にはめていたルシルから貰った指環に優しくキスをする。その指環をはめた左手をルシルに差し出す。私は黙ってルシルを見つめる。私にはこれ以上の言葉は無いから。

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