暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
彼女の想い、彼の思い〜I Love You〜
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「その理由も少しだけ聞いた。でももう許してあげて、自分を。このままだとルシル、また壊れてしまうかもしれない」
シェフィリスさんを愛して護れなくて。ガブリエラさんを愛してもまた護れなかった。一体どれだけの絶望をルシルが抱いたのか判らない。判るわけがない。私なんかが分かって判っていいほど簡単なものじゃない。
「・・・君たちをテルミナスから護り抜けば、そんな事は無くなる。君たちを護れた。それを支えにして、私は、私とシャルは先へと進める。だから、大丈夫だ。今までありがとう、フェイト。だから、さよな――」
「聞きたくない!!」
「っ!!」
叫んだ。ルシルの口からサヨナラなんて聞きたくない。今までルシルからサヨナラなんて一度も言われたことない。それなのに、こんな時にサヨナラなんて・・・嫌だ。
「フェイト・・・」
ルシルが困ったような声を漏らす。
「ルシルはここが嫌い? そんなに残りたくない?」
「嫌いではない。が、残らない。残る理由が無い」
「理由が・・・無い・・・!?」
その言葉にカチンと来た。いくらなんでもそれは酷い。あんまりだ。どれだけみんなが、私がルシルとこれからも一緒にいたいか。私がどれだけルシルを想っているか。ルシルとの未来を望んだか・・・。 だったら私が、ルシルがこの世界に残る最大の理由になる。そのためにここに来た。
「ルシル!!」
立ち上がって、反対側に座るルシルの前へと移動する。ルシルは座ったままで、目の前の私の顔を見上げる。表情が読めない。無表情のようだけど、見方によっては悲しそうな表情。
「どうした・・・?」
顔が熱くなる。面と向かって――というか初めてだ。
(一度深呼吸。スゥーーーーーーハァァーーーーーーー。よし! その???な表情を変えてあげるよ、ルシル)
ここに来るまでに固めた決意と覚悟が、恥ずかしさやら何やらでちょっと揺らいでたから大きく深呼吸をした。でもそんな揺らぎは、ルシルと一緒に生きていきたいって言う想いにとっては、路傍の石ころ程度だ。
「フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは・・・」
ルシルの目をまっすぐに見つめる。綺麗な紅と蒼の瞳。その瞳に私の姿が映っているのが判る。鼓動がさらに高鳴る。
「ルシリオン・セインテスト・アースガルドが――・・・」
ここまで言えばルシルでも判るはず。これから私が何を言おうとしているのか。でも、ルシルの表情は変わらない。
「・・・好きです」
言った。初めてルシルに伝えた私の10年来の想い。耳まで赤くなっていくのがハッキリ判る。熱い熱い熱い熱い、すごく熱い。
「「・・・・」」
ルシルは何も言ってくれない。イヤ、何か言って。お願いだから黙らないで。
「ル
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