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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 Y
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彼らの母でありシェフィリスの言うことを聞いている。

「もう一度お前たちを戦場に出すことをすまなく思う」

シェフィリスの隣、過去ルシリオンが復興用から再び戦闘用に調整された“ヴァルキリー”全機へと謝る。彼らは約束していた。争いの無い世界で最期まで共に生きようと。しかしそれが破られる。ヴァナヘイムの覇道というくだらない野望のために。

「問題ありません」

「私たちに戦う力があるのなら・・・」

「父様や母様方をお守り出来るのなら・・・」

「それこそヴァるキリー冥利に尽きるというものです」

だが、“ヴァルキリー”達は笑う。そんなことで謝らないでください、と。自分たちは父ルシリオンと母シェフィリス、そしてその仲間である“アンスール”を護る為の存在。だから戦うことに何の不満も無く、逆に“アンスール”の力になれることこそが最大の喜びだと。これが悲劇の始まりとも知らず、“ヴァルキリー”の参戦が決まった。
この2日後、ヴァナヘイムへと進軍を開始した“アンスール”と“ヴァルキリー”部隊。“A.M.T.I.S.”の相手を全面的に“ヴァルキリー”が引き受け、“アンスール”はカトラス帝の身柄拘束に動き出す。

タナクヴィスル川を掛かる大橋。
8年前に、シェフィリスがサー=グラシオン率いる騎士団と連合軍を潰した場所。そこでまた戦いが起きようとしていた。“ヴァルキリー”1000体と“A.M.T.I.S.”800機の大混戦。人間サイズと半端じゃない巨人との激戦。
“アンスール”は、“A.M.T.I.S.”の数が減ってから帝都を目指そうとしていた。戦闘開始から30分が経過しようという時、それは起きた。

「何をしているブリュンヒルデ隊! 何故味方を攻撃する!?」

前線で起こり始める“ヴァルキリー”の同士討ち。第一世代“ヴァルキリー”・ブリュンヒルデ隊。最高レベルの実力を誇る少数精鋭部隊。そのブリュンヒルデ隊が、味方“ヴァルキリー”へと攻撃を開始した。

「何が起きているの!?」

「どういうことだ、ガーデンベルグ!?」

ガーデンベルグと呼ばれた“ヴァルキリー”が、魔造兵装第2位“呪神剣ユルソーン“を手に、彼の部隊ブリュンヒルデを率いて反逆を開始。次いで・・・

「報告します!! ゲイルスケルグ隊、ヘルフィヨトル隊、ヘルヴォル隊が、ヴァナヘイム軍に付きました!!」

ランドグリーズ隊シリアル04リオが、“アンスール”の待機場所へと報告しに来た。驚愕する“アンスール”メンバー。

『アンスール諸君、聞いているか? 戦導世界ヴァナヘイム皇帝カトラス・シュ―プリーム・ヴァナヘイムだ』

そこに、帝都から聞こえるカトラス帝の声が、タナクヴィスル川を挟んだ待機場所へと届いた。

『突然の戦天使ヴァルキリーの反逆
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