暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
53話:翠屋好評営業中
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〜。ハイ、チー…―――」
『ズ』の瞬間、横にいたはやてに腕を組まれると同時に引っ張られ、反対側にいたカオルに肩を組まれ体勢が前のめりになる。さすがにこの行動には驚きを隠せなかった。
さらには後ろのなのは達四人も飛び込むように覆いかぶさってきた。正直言って四人は重い。
その状態で―――桃子さんはシャッターを押した。
そして次の瞬間には、俺が皆の下敷きになっていた。いくら小学生と言っても、自分も小学生なので…無茶苦茶重い……
「桃子さん、すいません。もう一枚撮ってもらってもいいですか?」
「えぇ〜?結構よかったから、別にいいじゃない」
「俺だけ絶対マヌケな顔してるんで絶対嫌です!」
ふふ、と不敵な笑みを浮かべる桃子さん。もう嫌だこの人のこういうところ……
「後で複製できたら頂戴ね、士君」
「期待してるわよ」
「お願いね」
「まさかの全員グルとか…」
こいつらいつの間に桃子さんと?
「それ僕にも頂戴ね〜」
「どわっ!?いい加減離れろお前は!」
「門寺、俺にもな」
「お前らもグルだったか」
なんて奴らだ。俺に内緒でそんな事を考えていたなんて…やってくれる。
「よし、現像してもお前らには渡さねぇ」
「「「「「えぇ〜!?」」」」」
「この人でなし!」
「…意気地なし」
「最後の二人表に出ろ。相手になるぞ」
人でなしとか意気地なしはないだろ、てめぇら。ぜってぇこいつらには渡さねぇ!
そしてその光景の何が面白いのか、桃子さんと士郎さんは終始笑顔を見せていた。こっちとしては笑いものにされている気分で、釈然としなかったが。
そんなやり取りは、次のお客さんが来るまで続いた。
皆が笑顔でいて、なんも危険のない。そんな平和で和やかな日常が、いつまでも続くと思っていた。こいつらといれば、いつまでだって続くと…そう思っていた。
―――あの事件が起こる…その時までは。
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