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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 W
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『ああいう感じ悪ぃ奴に限って、第一の戦死者になるんだぜ?』

シグナムやヴィータに続いて、なのは達からグラシオンへの批難の集中砲火が発生。特に熱くなっているのがリインフォースUだった。

『何なんですかこの人は!? 女の人の騎士の何がダメなんですか!?』

その小さい両拳で、グラシオンの頭をポカポカ殴るリインフォースU。とは言っても相手は所詮幻。全発虚しくすり抜けるだけだった。

『あはははは!! リイン、もっとやっちゃえやっちゃえ!!』

『シャルさん・・・。はいです! もっとやっちゃいます!!』

シャルロッテにノせられ、無駄と知りつつさらに速さを上げるリインフォースU。顔を赤くし、「むぅぅぅ」と唸りながらグラシオンの頭をポカポカ殴る彼女の姿は可愛らしかった。

「少しは自重しろ、サー=グラシオン。次で最後だ。第九騎士ノイント・リッター、チェルシー・グリート・アルファリオ。聖願騎士団ヴァイナハツシュテルン・オルデン」

「・・・ノイント・リッター、チェルシー・グリート・アルファリオ。聖願騎士団ヴァイナハツシュテルン・オルデン。アンスール討伐の命、拝命いたします」

花の姫君チェルシーもまた立ち上がり、一礼し任務受諾の意を告げた。

「この六騎士団が大戦へ参加する。名を呼ばれなかった騎士と団は、通常任務で頼む」

呼ばれなかったベルレンス、第四騎士(フィーアト・リッター)の鎮魂楽団ランチア・ストラトス、ナハトは、それぞれ首肯する。

「ふむ。ではシュテルン・リッター議会、これにて閉会とする。出撃命令あるまで全騎通常任務で頼む」

その言葉と共に、なのは達は真っ暗闇な空間へと放り出された。戸惑っていると、シャルロッテの言葉が全員の耳へと届く。

『この2日後、初めて私はアンスールと戦った。でも私は・・・アンスールの実力を甘く見過ぎていたんだ。だから失うことになったんだ』

『シャルちゃん? ・・・泣いて・・・いるの・・・?』

シャルロッテはなのはには答えず沈黙を保ち、そして暗闇が晴れる。なのは達の視界に映るのは、どこかの丘陵だった。

『ここが私の初陣。ミッドガルドを構成する世界の1つ、アルグレーン。そのツヴァイフェルド丘陵』

なのは達の前に姿を現したシャルロッテ。沈んだ表情で、ある一点を見据ている。なのは達もシャルロッテに倣い、その一点へと視線を向ける。そこに居たのは過去シャルロッテと、彼女の率いる騎士団だった。

「まさか天光騎士団(わたしたち)の護る世界(エリア)にまで侵入してくるなんて」

愚痴を零しつつ、しっかりと周囲警戒を怠らずに巡回する過去シャルロッテとその騎士団。

「さて、ここからは私の率いる第一隊、グレーテル率いる第二隊、ライヒアルト率いる第三隊
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