星霊合戦
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テメェ・・・お?水死体にしてやるからな・・・そこの坊主もだ」
「はい」
「りょ、了解です」
猫撫で声が消え失せた。
恐ろしい形相に戻ったアクエリアスの言葉に恐怖で頷くルーシィとルー。
「ねぇん♪お食事に行かない?」
「オーロラの見えるレストランがあるんだ。ウィーアー、そういう訳で帰ってもいいかい?エンジェル」
「どうぞ」
ラブラブムード全開でルーシィとエンジェルに背を向けるアクエリアスとスコーピオン。
「ちょ・・・ちょっと!アクエリアス!待って!」
が、ここで帰られてしまっては困る。
契約する中で最強の星霊といっても間違っていないほどの戦闘力を持つアクエリアスが帰ってしまっては大変なのだ。
「いやーーーー!」
だが、時既に遅し・・・というか聞いちゃいない。
アクエリアスはスコーピオンと共に星霊界へと帰ってしまった。
「星霊同士の相関図も知らない小娘は私には勝てないゾ」
「きゃっ!」
「ルーシィ!」
そこに容赦なくエンジェルの平手打ちが決まり、ルーシィは川の中へと倒れ込んだ。
(どうしよう・・・最強の星霊が封じられた・・・)
髪を結んでいたゴムが切れ、リボンと共に川に流されていく。
水の中に倒れながら・・・ルーシィは気づいた。
(いや・・・もう1人いるじゃない!最強の星霊)
ルーシィは立ち上がり、次の鍵を構える。
「開け!獅子宮の扉!ロキ!」
「王子様参上!」
現れたのは獅子宮のレオ。
否―――――妖精の尻尾の魔導士であり、ルーシィと契約する星霊でもあるロキだ。
「レ・・・レオ・・・」
「ロキだぁ!」
ヒビキは面識があるのか信じられないものを見るような表情を浮かべて呟き、ルーは満面の笑みで右手を突き上げる。
「お願い!アイツを倒さないとギルドが・・・!」
「お安い御用さ」
ルーシィの言葉に余裕の表情のまま言うロキ。
が、表情が余裕なのはこちらも変わらない。
「クス。言わなかったかしら?大切なのは相関図」
小さい笑い声を零し、エンジェルは金色の鍵を構える。
「開け、白羊宮の扉」
その言葉に、ルーシィとロキ、ルーは目を見開く。
開かれた門をくぐって現れたのは―――――
「アリエス!」
くるんと曲がった羊の角。
モコモコのワンピースにピンク色の髪、弱気そうな表情。
「ごめんなさい、レオ」
申し訳なさそうに謝る、少女の星霊。
彼女の名はアリエス。
かつてはロキと同じ青い天馬の星霊魔導士カレン・リリカと契約していた星霊。
カレンから酷すぎる仕打ちを受けて来た少女。
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