星霊合戦
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りと告げた。
「サジタリウス、お願いね」
その一言。
その瞬間―――――
「がはっ!」
「え?」
ヒビキの背中に、矢が刺さった。
その矢を放ったのは・・・サジタリウス。
「な・・・何よこの馬・・・!裏切・・・」
「ち・・・違いますからして・・・それがしは・・・」
シャルルが叫ぶ。
が、矢を放った張本人であるはずのサジタリウスでさえ表情を動揺と恐怖に染めている。
「ヒビキ!」
「くっ」
「大丈夫!?」
がくっと膝を折るヒビキにルーシィとルーが駆け寄る。
(まさか・・・あたしの星霊を操って・・・)
だとすれば、ここにいる全員が危ない。
そう感づいたルーシィは慌てて立ち上がった。
「シャルル!ウェンディを連れて逃げて!こいつヤバイ!」
「言われなくてもそうするわよ!」
ルーシィが言うよりも早く、シャルルは気を失ったウェンディを抱えて飛ぶ。
「アランとココロも早く!」
「で、でも私達、シャルルちゃんを追う手段がないです!」
「僕もココロも飛べませんし・・・」
シャルルが運べるのは1人。
ウェンディをどこかに置いて戻って来る、なんて時間のかかる事をしている暇はない。
すると、ヴィーテルシアが溜息をついた。
「全く・・・俺がいる事を忘れるな」
刹那、魔法陣が展開する。
ヴィーテルシアは・・・一瞬にして、漆黒の翼を生やした。
身の丈を超えるほどに巨大な翼をはためかせ、ヴィーテルシアは口を開く。
「乗れ。ガキ2人乗せて沈むほど軟ではない」
「は、はいっ!」
「ありがとうございます!」
アイスブルーの狼に2人は乗る。
慣れたようにヴィーテルシアは宙を舞い、シャルルを追いかけていった。
「ルーはヒビキをお願い!」
「任せて!」
倒れるヒビキを抱えるようにし、ルーは左手に緑の光を灯す。
「完全に回復させるのは魔力残量的に無理だろうけど・・・大空治癒!」
光がヒビキとルーを包み、2人の傷をゆっくりと時間をかけて癒していく。
「サジタリウス、強制閉門!」
「申し訳ないですからして、もしもし・・・」
それを見たルーシィはまず、操られてしまう恐れのあるサジタリウスを強制閉門する。
それに対し、偽ルーシィはピッと金色の鍵を構えた。
「開け、人馬宮の扉」
呼び出されたのは―――――
「サジタリウス!」
「お呼びでありますか、もしもし。え・・・あれ?」
「えーーーーーーっ!?」
「馬ーーーっ!」
今さっき、数秒前にルーシィが強制閉門したサジタリウスだった。
思わず目を見開いて驚愕するルーシィとルー。
「あの飛んでるネコと狼、殺して!」
「
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