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『八神はやて』は舞い降りた
第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第23話 ボクのかんがえたさいきょうのまほう
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ただ、技名を叫んだとき、リインフォースが毎回のように微妙な顔をする。
 なぜだ。納得できない。こんなに格好いいのに。





「これで終わりだッ、エターナルフォースブリザード!!」
『Eternal Force Blizzard』


 はやてが大声で技名を叫ぶと、ライザー・フェニックスが氷漬けになる。
 これで止めですね、とリインフォースは考える。
 あの技名は勘弁してほしかったが。
 きっと自分は微妙な表情をしているだろう。


 ――八神はやてはネーミングセンスがない。


 リインフォースが昔戯れに聞いたことがある。
 「もし原作知識がなければ、自分にどのような名前を付けたのか」と。
 そのときの答えは、


『やみ子』


 だった。
 一瞬冗談かと思って主をみやるが、自信満々の顔をしていた。
 このときリインフォースは初めて原作知識に感謝した。
 今回は図らずも夜天の書の実力を披露する羽目になった。
 今後のことを考えると慎重に行動しなければ、と微妙な顔のまま心意気を新たにするリインフォースだった。
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