第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第23話 ボクのかんがえたさいきょうのまほう
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ア・エレベア)!!術式兵装『氷の女王』!」
◆
ライザー・フェニックスは目を疑った。
リアス・グレモリーの一騎打ちを申し込むも、グレモリー側全員との一対一になってしまい、当てが外れた。
状況は悪いが、要注意人物だった赤龍帝は下した。
次の相手は、自分を愚弄した八神はやて――謎の神器『夜天の書』の持ち主である。
彼女に関して知っていることは少ない。
調べてはみたが、サーゼクス・ルシファー直々のとりなしにより、グレモリー家の客人となっていることくらいしかわからなかった。
このレーティングゲームに見慣れない面々が参加してきたが、彼らは『夜天の書』に属するプログラムだといわれた。
彼らの実力は、ライザーの眷属との戦いで思い知らされた。
己の不死性には絶対の自信を持っているが、まともに戦えば苦戦は免れないだろう。
主である八神はやても相応の実力者であるとみるべきだ。
油断や慢心を捨て向き合った。その矢先だった――
「闇の魔法(マギア・エレベア)!!術式兵装『氷の女王』!」
――はやての一声とともに、周囲が凍りづけになる。
旧校舎も含めたあたり一面が凍っていた。
「ふん、フェニックスの炎を恐れて氷を使うか。その程度の発想しかないとは、がっかりだよ」
炎に対抗するなら水や氷を使えばいい。
フェニックス家と敵対する者たちの多くが思ったことだ。
そして、彼らは実戦ではなすすべもなく敗れていった。
そもそも、フェニックスの炎はただの炎ではない。
不死身の炎がただの炎であるはずがない。
炎の正体は、魔力である。
高純度の魔力が炎となって噴出しているのだ。
ゆえに、単なる氷結魔法では、フェニックスの障害足りえない。
隠し玉を持っていることを予想していたが、ずいぶんと安直な発想をしたものだ。と、内心あざ笑う。
そんなライザーに対して――
「なあに、お楽しみはこれからだよ。この闇の魔法はね。上級以下の氷属性の魔法を無詠唱で好きなだけ使えるようになるのさ」
――不適な表情を浮かべて言い放つはやて。
その物言いにいいようのない悪寒を感じたが、遅かった。
「エターナルコフィン」
「氷結の息吹(アーテム・デス・アイセス)」
「こおるせかい」
「ダイナストブレス」
「マヒャド」
「ブリザガ」
「アイスニードル」
「れいとうビーム」
「終わりなく白き九天」
「コンゲラティオー」
「ウリィテ・グラディウス」
「氷符『アイシクルフォール』」
「おわるせかい」
雨あられと降り注ぐ氷結魔法。
そのどれもが当たれば即死するほどの高位魔法である。
何度も死と再生を繰り返し
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