第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第23話 ボクのかんがえたさいきょうのまほう
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―原作でもそうだったような気がする――あわてて、詰め寄る。
ライザー・フェニックスも、罠が成功した、とでもいうように嘲笑を浮かべている。
しかし、彼女は、こっそりと理由を説明してくれた。
不死性をもち、炎で広範囲を攻撃できるライザー・フェニックスとは、集団で戦うと却って損害が大きい――と、彼女は考えたらしい。
たしかに、有効な攻略法がない以上は、精神的な消耗を狙って一対一で、長時間に渡り戦う戦法には、一定の理があるだろう。
生徒会室前の残敵は始末してあり、木場祐斗と塔城子猫たちもこちらに向かいつつある。
もちろん、『王』のリアス・グレモリーの順番は、最後にすると彼女は言っていた。
――総勢11名との一騎打ち
この展開は、予想外だったらしく、ヤツは難色を示したものの――
『じゃあ、皆で袋叩きにしようか』
――というボクの一言で了承した。結果、先陣をきった兵藤一誠は敗れた。
『禁手化』することで、いいところまで行ったが、三分ほどしかこの状態を維持できずに攻めきれなかった。不死性に加えて地力の差があったことも一因だろう。
一騎討ち前の約束通り、兵藤一誠は、リタイアを宣言。
ライザー・フェニックスは、『フェニックスの涙』を邪魔されずに服用した。
『部長……かっこ悪いところをみせてすみませんでした。俺は、もっともっと強くなって見せます。次こそは部長を守れるくらいにッ!!』
去り際の彼の一言に、リアス・グレモリーは、心打たれたらしい。
涙ながらに、彼の名前を呼んでいた。
みているこっちが、むずがゆくなる様な寸劇だった。
若干空気だったライザー・フェニックスに、思わず同情してしまうくらいに。
「次は、お前の番だな、小娘。もう一度、言ってやる。リタイアすれば、『いまここで』苦しい思いをしなくてすむぞ?」
次は、ボクと一騎打ちすることになっている。
消耗させた後の、止め役として期待されていたようだが、一蹴した。
秘策なら用意してある。あとは、実践するのみ。
「どうせ、『あとで』酷い仕打ちを受けるのだろ?それに――焼き鳥に頭を下げるなんて、お断りだよ」
焼き鳥の挑発に、挑発で返す。
激昂するかと思ったが、相手は冷静さを保っている。
これまでの一方的な戦いで、油断という文字は、吹き飛んだのだろう。
(油断を捨てたコイツは、思ったよりも手ごわいのかもな。三流悪役かと思っていたが)
「いくよ、シュベルトクロイツ」
『Jawohl.』
(だが、この勝負。ボクの勝ちだ)
――見せてやろう。この日のために構成したボクのオリジナル魔法、その名も、
「闇の魔法(マギ
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