暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 T
[1/9]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
†††Sideルシリオン†††
「――ということで、ペッカートゥムの話によると、ここミッドチルダだけ界律干渉の紋様を刻んでないってことだけど・・・」
「そうか。このミッドに刻んでいないのはテルミナスの目的からだな。・・・おそらく、私とシャル以外の守護神を召喚させないためだろう」
六課との戦いという悪夢が過ぎ、私は今レヴィと話をしていた。そのレヴィの隣にはルーテシアがいて、レヴィにもたれかかって眠っている。
「? どうして、ルシリオンとシャルロッテ以外が召喚されなくなるの?」
「ん? ああ。1つの界律が一度に召喚出来る守護神は三柱のみ。それ以上召喚するなら、他の界律との複数契約が必要なんだ。テルミナスの目的からして、必要なのは私とシャルだけなんだろう。だから、他の守護神が召喚されないための界律干渉ということだ、おそらく」
テルミナスに操られていたフェイトたち六課隊員は、操られていた反動で深い眠りについている。ある程度、私の干渉能力で彼女たちを回復させたが、所詮は身体的なものに過ぎない。そしてシャルは、海上隔離施設の修復、医療センターに避難させていた姉妹たちをそこに戻し、干渉能力で治療した。姉妹たちはそのまま眠りに就かせ、ギンガは六課に移して今は空き部屋に寝かせている。
そんなシャルは帰ってきてすぐに自室に籠もった。何かひとりで考えたいことでもあるんだろう。で、今起きているのは現状私とレヴィのみ。ちなみに私は、暴走直前まで行ったものの、20分程度で完全に回復した。干渉能力による回復力の高さが売りの私だ。だから早い・・・。自分ひとりだけが・・・。
「・・・すまないな、レヴィ。私とテルミナスの戦いに巻き込んでしまって」
私を再び亡失のアーミッティムスに堕すためだけにテルミナスは仕掛けてきた。何故テルミナスがそこまで私に固執するのか解らない。アーミッティムスとなっていた間、分身体の記録は残っていないからな。何故なら分身体が“絶対殲滅対象アポリュオン”に堕ちた瞬間、“神意の玉座”に在る
本体
(
ルシリオン
)
との繋がりは途絶えてしまい、別の存在となっていたからだ。
「違う。それを言うならわたしもそう。わたしだって、元はペッカートゥムだったから。だからわたしも同じ謝る方。もちろんルーテシア達に対して」
そう言って、レヴィは自分の寄りかかっているルーテシアを優しく、壊れモノを扱うように撫でた。それは、実の妹にするような優しい優しい扱い。レヴィが元々は人間だと言うことは既に聞いている。そもそも、“ペッカートゥム”となる概念存在は全て元人間だという。生前、死ぬ間際に犯した罪、若しくは強く抱いた想いが、その者の罪となるらしい。レヴィは嫉妬。普通の家庭を持つ他人に嫉妬し、許されざる嫉妬レヴィヤタンになったとのことだ。
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ