暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 T
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
うな。何せ古代ベルカと呼ばれる時代でさえ、今からたった数百年前の話だ。その何倍ともある昔の話。創作物でさえそこまで昔なことは書かないだろう。

『私も随分と昔ですが、その再誕神話を読んだことがあります。神の住まう世界アースガルドに在る神々と、その神に愛された英雄たち。悪魔にそそのかされ、英雄たちに戦いを挑んだ魔物と蛮勇たちの戦い。その果ての世界の滅亡、そして再生。即ち再誕が記されたお話です』

そういう風に記されていたな、確かに。あながち間違いとも言えないが。

「その再誕神話に出てくる英雄が、ルシルさん達と何か関係があるんですか・・・?」

「それを今から話そう。私とシャルがどうしてテスタメントになったのかを」

1冊目の書物のページを開きつつ、私とシャルの記憶をこの場に居る全員に見せるための術式・・・

呼び覚ます(コード)汝の普遍(エモニエル)

エモニエルを発動する。言葉で語るより実際に見てもらった方がいいと判断したからだ。全員の意識が再誕神話の書物へと移るのを確認。ゆっくりと崩れ落ちる彼女たちの身体を干渉で支え、優しく横にする。

「そう。あれは私が16の時。ヴィーグリーズの大地に雪の降る、それは冷えた日のことだった・・・」

私の意識もまた書籍へと移した。私とシャルの始まりと終わり。そして、次元世界というものが誕生したその刻を語る為に。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ