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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 T
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るためだけの虚構の存在」
私たちが話すべき事は全て話した。何一つとして音がしなくなった食堂。みんなは必死に受け入れようとしてくれている。それを見ているのが私には辛すぎた。本当は受け入れてほしくない。つまらない冗談だね、ってそう笑い飛ばしてほしい。
「ルシルさんとシャルさんは・・・本当にもう亡くなっている方なんですか?」
「そうだよ、キャロ。もうずっとずっと昔に死んでいるんだ」
「そう・・・ですか・・・」
そう答えると、キャロから嗚咽が零れ始めた。ごめんね。ごめんねキャロ。
「なぁ。元が人なら、何でお前らその、テスタメントっていうのになったんだ?」
今の今までただ話を聞いていたヴィータがそう聞いてきた。私たちが“テスタメント”になった理由、か。
「それなら、これから話そう。ユーノ、頼んでおいたものを」
(え? ルシルは始めから話すつもりだったの・・・?)
ルシルはユーノを呼んで、私たちの始まりを語ろうとし始めた。
†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††
ヴィータのような疑問が出てくると思っていた。だからこそ、ユーノに頼んでおいた。今まで騙してきたことへの償いとして、聞かれたことに対して隠さずに全て答えるために。
「・・・どうしてルシルが、僕にあんな事を頼んだのか判らなかった。だけど頼まれたコレを読んで、ようやく理解できたよ」
ユーノが手にするのは分厚く、そして古びた3冊の書物。私が頼んでおいたものだ。
「君とシャルは、この再誕神話に登場するある英雄と全く同じなんだ」
私たちの中央にあるテーブルの上に、ドスンと重い音をさせながら置かれた書物。タイトルは再誕神話。私とシャルが参加していた大戦が神格化され、伝えられてきた書物だ。私が無限書庫でコレを見つけた時、本当に驚いた。まさかこんな形であの大戦が語られているとは、と。
しかも読んでみてさらに驚愕。私を含めた“アンスール“と“戦天使ヴァルキリー”、シャルを含めた“星騎士シュテルン・リッター”と“特務十二将”と“A.M.T.I.S.”などの実名がガッツリ載っているのだ。その上それぞれの特徴まで書かれていた。私の場合は銀の長髪、真紅と瑠璃の虹彩異色、黒衣、蒼翼などなど。ここまで詳細に残されていると、逆に恥ずかしくなった。
「再誕神話・・・?」
「なんだそれは?」
シャマルとシグナムの疑問も尤もだ。再誕神話を知る者はほとんどいない。それほどまでに古く、公には出されることが少ないものだからだ。
「かつてこの次元世界において、6千年以上も前に起きたとされる大きな戦争の事だ」
そう説明すると、スバル達が「6千年」と、信じられないといった表情で呟いていた。確かに6千年前と言われても信じられないだろ
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