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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 T
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「今まで黙っていてすまなかったと思う。しかし、実際に説明しても意味はなかったんだ」
ルシルがみんなに頭を下げた。私も騙していたことを謝ろうと思って、頭を下げようとした時・・・
「どうして・・・? どうして意味がないって言えるの? 確かに、突然こんなことを言われても信じなかったかもしれない。だけど、だけど・・・」
「なのは・・・」
なのはが立ち上がって、俯きながらそう言う。でもルシルの言う通り。たとえ教えたとしても信じてもらえることは出来なかった。
「なのは。君は、魔術、神秘、半年前で言えばペッカートゥムについて、何故大して疑問を抱かなかったと思う?」
「え?」
ルシルにそう言われて、なのはが考え込む。正直なのはにはあまり意味のない質問だ。こういう場合、聞くなら・・・
「クロノ、リンディさん。あなた達はどうして疑問を抱かなかった?」
そう、当時からすでに魔法に関わっていた管理局の人だ。クロノとリンディさんも考え込む。ユーノもまた1人で唸り始めた。
「いきなり魔術師だとか、界律だとか、そう聞かされて疑問を抱かなかったのは何故? 普通なら疑問を抱き、すぐにでも私とシャルの調査などが出来たはず。事の真相を知るために。なのに、何故あなた達は私たちの話を鵜呑みして、何も調査せずに受け入れた?」
「「それは・・・」」
答えられるわけがない。リンディさん達は、おかしな事ばかりな私たちを全面的に信じて受け入れた。
「界律が、私とシャルと関わる人たち全ての魂に干渉したんだ。テスタメントたる私とシャルを疑問に思わず受け入れろ、と。だが今はもうそんな事はなくなった。だからこそ、今の私たちに疑問を抱ける」
そう。“テスタメント”を呼んだ世界は、常に“テスタメント”に都合がいいように他に干渉する。だから、私たちがその正体を早い段階で告げたところで、なのは達は理解できない。“界律”から魂へと直接そう刻まれてしまっていたんだから。疑問を抱くなって。みんなの何度目かの息を飲む気配。
「だからね、なのは。私とルシルは言わなかった。言ったとしても、なのは達は理解できなかったから。界律によって理解できないようにされていたから」
「シャルちゃん・・・」
椅子に座り直して、ただ呆然とするなのは。いつか語る時が来るかもしれないってことは覚悟していた。だけど、いざその時が来たら、やっぱり辛い。すごく・・・辛いよ・・・。
「ごめんね。本当にごめんなさい。謝ったところで、許されるなんて思ってない。ずっと騙してきたんだから。今までずっと嘘を吐いていてごめんなさい」
私は頭を下げて謝った。
「これが私とシャルの真実だ。界律の守護神テスタメント。人間ではなく、すでに生を終え、世界と人類を護
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