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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 T
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師なんてものはもう存在しないから。確かに私とルシルは界律によって力の強弱を決定される。だけど、それは魔術師じゃなく、私たちが界律の守護神、テスタメントと呼ばれる存在だから」

「「「「「「「テスタメント・・・?」」」」」」」

「テスタメントって・・・。確かアスモデウスがシャルを指してそう言っていたような・・・」

「うん。そうだよ、フェイト。よく憶えていたね」

スカリエッティのアジトで、アスモデウスが私に向かって言っていた。

「君たちがその・・・界律の守護神テスタメントという存在なのは判った。で、守護神と言うからには君たちは世界の意思を守る・・・」

クロノがまとめに入ろうとしている。本当に解っているのかどうかは別としてだけど。

「そうだ。私とシャルは、世界の意思である界律の意思の代行者だ。世界自身の滅亡などを防ぐために、その滅亡の原因を取り除く守護者。それが私とシャルの正体、界律の守護神テスタメントだ。早い話が触れることの出来る幽霊だと思ってくれていい」

ルシルの説明を聞いたみんなが幽霊と呟いて、私とルシルを見る。その表情は恐怖とかじゃなくて、やっぱり戸惑いとか混乱とかだ。

『シャルロッテさん、ルシリオン君。あなた達は世界の滅びを回避するための存在、ということでいいのよね・・・?』

「「はい」」

『なら、私たちを操ったという・・・テルミナス、だったかしら? アレは、あなた達や私たち人間にとって、一体どういう存在なのか教えてくれる?』

リンディさんからは、受け入れて納得しようっていう気概がある。騎士カリムもそう。クロノも。ユーノも。だけど、なのは達はそうじゃなさそう。受け入れたくないっていうのがハッキリ伝わってくる。

「私たちテスタメントは、テルミナスを絶対殲滅対象アポリュオンと呼んでいます。アイツら自身は、霊長の審判者ユースティティアと名乗っていますが・・・」

「絶対殲滅対象? 必ず滅ぼさないといけない連中ということなのか・・・?」

「うん。みんなも、アイツと会って理解できたと思う。頭じゃなくて本能として、テルミナスはまずい存在だって」

私がそう言うと、みんなは一斉に小さく頷いた。

「アイツらの目的のそのほとんどが人類の淘汰。人類に関わる全てに対しての滅びを運んでくる破滅の使者。だから私たち守護神は、アイツらを何が何でも斃さないといけない」

テルミナスの今回の目的は何なのかルシルから聞いた。まさかルシルを再度“アポリュオン”にするために、私たちをなのは達と出会わせたなんて・・・。信じたくないけど、アイツが嘘を言うはずがないし、嘘を吐く意味も無い。それにしても、ルシルになのは達を殺させることで、ルシルを堕そうだなんて・・・。

(とことんムカつく奴らだ)
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