暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 T
[6/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
師なんてものはもう存在しないから。確かに私とルシルは界律によって力の強弱を決定される。だけど、それは魔術師じゃなく、私たちが界律の守護神、テスタメントと呼ばれる存在だから」
「「「「「「「テスタメント・・・?」」」」」」」
「テスタメントって・・・。確かアスモデウスがシャルを指してそう言っていたような・・・」
「うん。そうだよ、フェイト。よく憶えていたね」
スカリエッティのアジトで、アスモデウスが私に向かって言っていた。
「君たちがその・・・界律の守護神テスタメントという存在なのは判った。で、守護神と言うからには君たちは世界の意思を守る・・・」
クロノがまとめに入ろうとしている。本当に解っているのかどうかは別としてだけど。
「そうだ。私とシャルは、世界の意思である界律の意思の代行者だ。世界自身の滅亡などを防ぐために、その滅亡の原因を取り除く守護者。それが私とシャルの正体、界律の守護神テスタメントだ。早い話が触れることの出来る幽霊だと思ってくれていい」
ルシルの説明を聞いたみんなが幽霊と呟いて、私とルシルを見る。その表情は恐怖とかじゃなくて、やっぱり戸惑いとか混乱とかだ。
『シャルロッテさん、ルシリオン君。あなた達は世界の滅びを回避するための存在、ということでいいのよね・・・?』
「「はい」」
『なら、私たちを操ったという・・・テルミナス、だったかしら? アレは、あなた達や私たち人間にとって、一体どういう存在なのか教えてくれる?』
リンディさんからは、受け入れて納得しようっていう気概がある。騎士カリムもそう。クロノも。ユーノも。だけど、なのは達はそうじゃなさそう。受け入れたくないっていうのがハッキリ伝わってくる。
「私たちテスタメントは、テルミナスを絶対殲滅対象アポリュオンと呼んでいます。アイツら自身は、霊長の審判者ユースティティアと名乗っていますが・・・」
「絶対殲滅対象? 必ず滅ぼさないといけない連中ということなのか・・・?」
「うん。みんなも、アイツと会って理解できたと思う。頭じゃなくて本能として、テルミナスはまずい存在だって」
私がそう言うと、みんなは一斉に小さく頷いた。
「アイツらの目的のそのほとんどが人類の淘汰。人類に関わる全てに対しての滅びを運んでくる破滅の使者。だから私たち守護神は、アイツらを何が何でも斃さないといけない」
テルミナスの今回の目的は何なのかルシルから聞いた。まさかルシルを再度“アポリュオン”にするために、私たちをなのは達と出会わせたなんて・・・。信じたくないけど、アイツが嘘を言うはずがないし、嘘を吐く意味も無い。それにしても、ルシルになのは達を殺させることで、ルシルを堕そうだなんて・・・。
(とことんムカつく奴らだ)
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ