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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
遥かに遠き刻の物語 〜ANSUR〜 T
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「・・・まったく。もう人間の体じゃなくなっているのに、何寝てんのよ私」
確かに干渉能力の使い過ぎで潰れそうだったけど。だからと言って肉体を持たない今の私に睡眠なんてものは必要ない。
『ルシル・・・ちょっといい?』
ルシルにリンクを通して呼びかける。
『どうした?』
『うん。今どうなってる・・・?』
何を聞いているんだろう。この部屋から出れば判ることなのに。
『・・・フェイト達が起き次第、全て話すつもりだ。フェイト達もそろそろ起きてくるだろうからな』
ルシルの声、すごく判り難いけど少し重い。付き合いの深い私だからこそ分かる。私だけが・・・。
(ううん。きっと、今ならフェイトにも判るはず・・・)
もう私だけじゃない。フェイトだって、きっと判ると思う。あの子のルシルに対する想いは強い。だからこそ、私は・・・
(ルシルに、フェイトと対人契約をさせる。させてみせる)
ルシルをこの世界に残す。私もこれまでかなりの悲劇を見てきた、起こしてきた。けど、私以上の悲劇を、全ての守護神以上に体験してきたルシル。だからこそ幸せになってほしいと思ってる。自己満足のおせっかいかもしれないけど。
『そっか。それじゃ私もそろそろ行くよ。食堂でいいんだよね?』
ベッドから降りて背伸び。ダメだ。ほとんどクセになっちゃってる。
『ああ。それじゃあ待っている』
ルシルとのリンクを切り、少し乱れている髪を手櫛で直す。それから今までお世話になった部屋を見渡した。1年もいなかった場所だけど、それでも思い出のたくさん詰まった部屋。そして、今日でその部屋の
私
(
あるじ
)
がいなくなる部屋。
「・・・うん。今までお世話になりました!」
頭を下げながらお礼を口にした。私は扉を抜けて、もう二度と帰ってくることの出来ない部屋を後にした。
†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††
「ルシル、シャル。話してくれるか?」
管理局から戻ってきたクロノが話を促してきた。この場に居る全員からの視線が私とシャルに集中する。今この場に居るのは、はやてを始めとした隊長陣とザフィーラ、スバル達フォワードとギンガ、そしてユーノとアルフ。スバル達の顔色はまだ悪いのに、どうしても話を聞きたいということでの参加だ。
ロングアーチからはリインのみ。他の隊員は、操られている間のことは何ひとつ憶えていないだろう。そのため、今もなおそれぞれの自室で眠ってもらっている。レヴィとルーテシアとアギトの3人は、海上隔離施設へと戻した。すでに機能し始めているあそこに、収容されているあの3人が居ないと問題だからだ。
『話はクロノとユーノ君から聞かせてもらったわ、ルシリオン君、シャルロッテさん』
モニター越しでのリンディさ
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