『第二十七話』〜最善の方法と最良の行動〜
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余波だから!!」
「よ、余波でも相当強力だと思うけど」
「や、やっぱりそうだよね……もう少し離れた方がいいかな?」
「同感だね。フェイト、もっと距離をとるよ。なのはもついといで」
「わかった」
「は、はい」
全員で拓斗から離れる。
「どれくらい離れればいいのかな?」
「わからないけど……とにかく遠くへ行った方がいい」
「拓斗……大丈夫かな?」
「さすがに自分の攻撃で傷つくようなドジは踏まないと思うけどね」
拓斗の姿がかなり小さく見える所までさがり、止まる。
「こ、ここまでくれば大丈夫かな?」
「(ああ、それだけ離れれば充分だ。後は全体に防御魔法を展開してくれ)」
拓斗から念話が届いた。
「(準備はどうだ?)」
全員で確認し、アタシとユーノは全体防御魔法を展開した。
「(拓斗! 準備できたよ!)」
「(よし、いくぞ)」
拓斗からの念話が途切れた途端、拓斗から感じる魔力の質が変わり、強くなった。
拓斗side
「(拓斗! 準備出来たよ!)」
「(よし、いくぞ)」
念話を切り、海面に立って、意識を集中する。
この魔法を使うのは何年ぶりかな。
「それは古の都 栄華誇りて 騙りし愚者の都……」
詠唱を始めると同時に体から魔力が滲みでる。
「神の怒りを買いて 大洋に沈む」
体から滲みでる魔力の量が増えていく。
「今は滅べど その栄華に欠片の曇りは無く」
そして海から、大気から、周囲から俺の前に水が集い、形を成していく
その形は 三叉戟
「その誇りは今に伝えられる
今こそ示せ! 大いなる力! 『海底に眠る古き都の神槍!!」
放たれたトライデントは周囲の水を取り込み、瞬間的に巨大化しながら竜巻へ突き進む。
拓斗はそれを見ながら呟いた。
「『海底に眠る古き都の神槍』は【水属性最弱にして最強の魔法】と言われている。何故ならば、この魔法は【周囲の水】によって威力が変わるからだ。よって海においてこの魔法に勝てる魔法は…………
ない」
いまだ巨大化をしながら突き進むトライデントは巨大な竜巻に迫り、
全てを消し去った。
第三者side
「き、来た!」
「フェイト! しっかり掴まってるんだよ!」
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