『第二十七話』〜最善の方法と最良の行動〜
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ぅ……遠慮しておくよ。まだ死にたくないしな」
「そうか」
すると、リンディがこちらを向いて、
「あなたはどうしてそこまでするの? 彼女は……」
「さっきも言っただろ。アイツは大切な人なんだ。なのはやユーノと同様に。それにリンディ・ハラオウン。アンタはなぜ管理局に入ったんだ? 人を助けるためじゃないのか?」
「っ!!」
その顔を察するにあたったようだ。
「……そう、だったわね。歳は取りたくないものね」
「そうか? 俺から見れば十分若いと思うが?」
「そう? 嬉しい言葉ね。それより、月詠君。お願いしていいかしら。彼女の救出と保護を」
「当然。なのは、オマエはどうする?」
「いくよ! わたしも、フェイトちゃんを助けたい!」
「そうか。では、行こうか」
「うん! ユーノ君お願い」
「任せて」
ユーノの転移魔法の準備が整ったのを確認して俺も転移を開始した。
「行ったか……」
「女の子のために命令無視か〜……ふふっ若いわね♪」
「艦長……今はそんな事言っている場合では……」
「びっくりした〜、やっぱり拓斗君がオーバーSだったんだね〜」
「そうねエイミィ、思い出すだけで冷汗が垂れるわ」
リンディの言葉にブリッジ内の全員が頷くのだった。
上空に転移したのはいいんだが……
「モニターで見たときより悪化してないか?」
竜巻はさらに勢いを増し、魔力量も一つ一つが今までの比じゃなかった。
「なのは、行けるな?」
「うん。行くよ、レイジングハート!」
この上空から地上に落ちていっているというのになのはには何の迷いも怯えもない。
「―――風は空に、星は天に。輝く光はこの腕に」
なのはが軽やかにでもしっかりとした声で詠う。
「―――不屈の心はこの胸に!」
初めて聞く、なのはの詩。
その詩はなのはの覚悟の証のように力強い。
「―――レイジングハート、セーット・アーップ!」
[スタンバイ……レディ!!]
その詩声に応え、強く光輝く赤い宝石。
レイジングハートは光とともにバリアジャケットを展開させる。
「なのは! 俺が魔法を放つと同時にアルフとフェイトの救出を頼む。ユーノ。あの竜巻をどうにかするのを手伝ってくれ」
「うん!」
「分かった!」
さて、始めるとするか。
フェイトside
いくら何でも残ったジュエルシー
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