暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者 〜Truth〜
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がる。消滅していた両腕、下半身が瞬時に修復される。その光景に絶句するなのは達。
「さぁルシリオン。あなたの持つ力で、この世界の総てを滅ぼして」
テルミナスのシナリオが最終段階に入る。契約執行中、“界律の守護神テスタメント”の行いを妨害する者がいる場合、または守護神自身に問題が発生した場合、守護神は契約主である“界律”にその意識を乗っ取られることがある。それこそテルミナスが望んだ事。テスタメント・ルシリオンと親しくなった者、今回はフェイト達。彼女たちを契約執行の妨害者に仕立て、その妨害者である彼女たちを彼に殺させる。
「そして自身の心を壊すの。クスクスクス・・・!」
そして、彼がその行為に絶望し、心を完全に壊し、暴走することで再び亡失アーミッティムスと堕ちる。世界の滅亡なんてものは、それの単なる通過点に過ぎなかった。テルミナスが何百年とかけ何度もシミュレーションし、ついに実行した計画。
それが今回の、ルシリオンとシャルロッテが次元世界へと召喚された契約の真実だった。目を閉じていたテスタメント・ルシリオンが、その瞳を露わにする。焦点の合わない紅と蒼の瞳。彼から発せられ続ける銀の閃光。
「ルシルーーーーッ!」
「フェイトちゃん! 危ない!」
「フェイトちゃん! 今行くんは危険や!」
フェイトがテスタメント・ルシリオンに近付こうとするのを必死に止めるなのはとはやて。そして強まる銀の閃光に応えるかのように大きな地震がミッドチルダを襲う。
「もう少し。あと少しで、またルシリオンと一緒にいられるようになる。クスクス。嬉しいなぁ、すごく嬉しいなぁ♪」
両頬に手を添え、紅潮しながら嬉しそうにほほ笑むテルミナス。
「こんの・・・バカがぁぁぁぁ!」
「ぐごぉっ!?」
「「「「「っ!?」」」」」
テルミナスを含むその場の全員が絶句する。何故ならテスタメント・ルシリオンを頭上から強襲し、思いっ切り踏みつけたテスタメント・シャルロッテが現れたからだ。
「バカバカバカバカバカ・・・このカバがッ!じゃなくてバカがッ!」
“第三聖典”でテスタメント・ルシリオンをボコボコのズタズタのギタギタにするテスタメント・シャルロッテ。銀の閃光が次第に治まり始める。
「そんな・・・こんな馬鹿な事が・・・!」
テルミナスがうろたえる。あまりの力技で計画を阻止されようとしているからだ。すぐさまテスタメント・シャルロッテを止めようと動くが、テルミナスの背後から完全解放された“キルシュブリューテ”が襲撃してきた。
「ふざけないで!」
テルミナスはそれに気付き、振り向きざまに“キルシュブリューテ”の剣先を真っ向から殴り飛ばして粉々に破壊する。しかし、その動作で生まれた隙を見逃さなかったテスタメン
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