暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者 〜Truth〜
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姿を捉えたのか、フェイトが穴の中心へと飛翔する。はやては「フェイトちゃん!?」と戸惑いながらも、急いでフェイトに続く。なのははヴィヴィオをシャマル達に預け、フェイトとはやての後を追う。

「ルシル・・・!」

テスタメント・ルシリオンのいる大穴を目指すフェイトは、何度も何度も「ルシル!」と呼び続ける。

「ルシル!?・・・ルシ――っ!・・・いや・・・いやぁ、ルシルぅ・・・」

直径2km程の大穴。その上空に来たことですぐにテスタメント・ルシリオンを見つけられたフェイト。しかし、彼の変わり果てた姿を見て、彼女は海底へと降り立つと同時に全身から力が抜けてしまい、その場にへたり込んだ。

「ルシルく――っ! うそ、や・・・いやや・・・こんなん・・・いやや・・・!」

「フェイトちゃん!? ルシル君は――うそ・・・こんなの嘘だよね・・・?」

そこに、はやてとユニゾン中のリインフォースU。そして少し遅れて来たなのはが降り立つ。なのはとはやては、フェイトと同様に変わり果てたテスタメント・ルシリオンを見て、慟哭の声を零す。

「私が・・・ルシル君を・・・殺したんだ・・・」

「なのはちゃん・・・。ちゃうよ。私もや。私も・・・ルシル君を・・・」

『リインもです・・・。リインも・・・リインも!』

彼女たちは自らの行いを責め始める。しかしその行為を誰も止めない。その場に流れる沈黙。泣き声と雨音だけがその場を支配する。

「ルシル・・・・」

フェイトが四つん這いのまま、テスタメント・ルシリオンへと近付いて行く。ゆっくりと、想いを寄せる彼に近付いて行く。

「クスクスクス。結構派手にやられちゃったね、ルシリオン」

そこに、ローズピンクの長髪を波打たせたテルミナスが音もなく姿を現した。

「「「「っ!!?」」」」

テスタメント・ルシリオンを挟み、フェイト達とテルミナスの視線が交差する。しかし今度は怯むことなく、しっかりと意識を保ち、彼を守るように覆い被さるフェイト。なのはもはやても“レイジングハート”と“シュベルトクロイツ”を構える。

「よくも・・・よくもこんな・・・!」

精いっぱいの怒りと恨みを込めた視線を向けるフェイト。テルミナスはただ笑みを浮かべ、「クスクス。早くルシリオンから離れないと・・・死ぬよ?」そう静かに告げた。

「え・・・? なに・・・キャァッ!?」

「「フェイトちゃん!?」」

突如テスタメント・ルシリオンの体から発せられた銀色の閃光。その閃光によって、彼に覆い被さっていたフェイトが弾き飛ばされ、なのはとはやてに受け止められた。

「クスクス。次元世界を閉じる終極の鐘の音が、今鳴り響くの」

それを合図とするように、テスタメント・ルシリオンの体が浮き上
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