暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者 〜Truth〜
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くるフェイトが、ボロボロと涙を流しているのを。彼は歯噛みする。全てが自分を原因としてそこに在った10年間。楽しかった時。苦しかった時。様々な時を、全てテルミナスによって与えられた。それもこの与えられた悲劇の戦いの果て、彼が全てを殺し、壊し、滅ぼすためだけに。

――ソニックムーブ――

高速でテスタメント・ルシリオンの背後へと回り込んだフェイト。彼女はそのままの勢いを殺さず、“カラミティ”で彼を背後から貫いた。

「あ゛っ・・・!」

彼の背中から胸へと突き貫ける黄金の雷剣。

「(あ・・あ・・・あああ・・・いやだ・・・こんなの・・・ルシル・・・こんなの)いやぁぁぁぁぁーーーーッ!」

『なに!? 私の精神操作を自力で解いた!?』

絶対の支配を、下位の人間が自力で解いた事に驚愕の声を上げるテルミナス。

(ルシルパパ!? うそ・・・うそ・・・やだ、ルシルパパーーーーッ!)

ヴィヴィオが追撃の必要性が無いとでも言うように、テスタメント・ルシリオンから距離を取る。

「スターライト・・・」

「ラグナロク」

「「ブレイカァァァァァーーーーーーーーッ!」」

((逃げてフェイトちゃん!! ルシル君!))

(ルシルさん! フェイトさん!)

(ルシルパパ! フェイトママ!!)

時空管理局屈指の威力を誇る砲撃が、テスタメント・ルシリオンと彼に縋りつくフェイトに向けて放たれた。

「・・・フェイト・・・!」

「ルシル!? ダメ! ルシ――」

テスタメント・ルシリオンは力を振り絞ってフェイトと自分を貫く“カラミティ”を強制転移させる。

「(私の大切な存在(ヒト)を操って、戦わせ、傷つけ、泣かせた。貴様は、貴様だけは絶対に許すものか!!)っテルミナァァァァァァァァァァァァァァスッ!」

テスタメント・ルシリオンが絶叫した直後、5つのスターライトブレイカーとラグナロクが彼を直撃した。彼を中心として大爆発が起きる。衝撃波が海面を吹き飛ばし、海水が雨に混じって降り注ぐ。

「「「「いやぁぁぁぁぁぁーーーー!!」」」」

『クスクスクス・・・ウフフフ・・・アハハハ・・・ハハハハハハハ!! アーッハッハッハッハハハハハ! ハーッハッハッハッハッハッハッ!!!』

――慟哭の涙、歓喜の絶唱、憤怒の叫びの音が乱れ流れるその終の果て――

『さあ! 界律から解き放たれて、人間共々世界を滅ぼしなさいルシリオン!』

――狂いたる真の黒き者によりて、現し世は真に終極へと進まん――

†††Sideシャルロッテ†††

「あとは、クロノ達を元に戻せばいいだけね」

私の干渉によって空で拘束されているクロノ達を見上げる。このたった数十分の間に、私の事をほとんど知られ
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