暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者 〜Truth〜
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ト・シャルロッテは、全力の干渉攻撃を放ち・・・

「沈めぇぇぇぇぇぇっ!!!」

テルミナスを――いや、テルミナスの幻影を粉砕した。相手が幻影だからこそのテスタメント・シャルロッテの勝利だが、もし本体であれば彼女が返り討ちにあっていたのは言うまでもない。

『クスクス。折角書いたシナリオを潰してくれちゃって。はぁ、仕方ないなぁ。なら、私自らがこの世界とそこの人間共を滅ぼして、ルシリオンに絶望を抱かせる。それまで、最後の時間を楽しみなさい。クスクスクス』

消滅する瞬間にそう言い残したテルミナスの幻影。それと同時にテスタメント・ルシリオンから放たれる銀の閃光が完全に消失。ミッドチルダ全体を揺るがす地震も治まった。何はともあれ最初の世界の危機、予言の成就は防がれたが・・・。

「・・・次はテルミナス本体が来るわけ、か・・・」

テスタメント・シャルロッテの言う通り、序列2位たる終極テルミナスの本体が、時間を置いて来る。

「ルシル!」

フェイトが倒れているテスタメント・ルシリオンへと駆け寄り、何度も彼の名前を呼び続ける。

「・・・く・・・あ・・・フェイ・・・ト・・・?」

うっすらと目を開け、彼女の名を口にするテスタメント・ルシリオン。それを聞き、今度は悲しみの涙ではなく嬉し涙を流して、フェイトは彼に抱きついた。

「ルシル! ルシル! ルシル! ルシル!」

その光景を離れたところで見ているなのは達。彼女たちも嬉し涙を流し、安堵の表情を浮かべている。

「・・・もう黙ってるわけにはいられないよね。ここまで巻き込んだ以上は話すよ。私とルシル、テルミナスが何なのか。全部、その真実を教えるよ・・・」

決意した表情のテスタメント・シャルロッテがなのはとはやてに振り向き、そう告げた。自分たちの隠してきた正体、その真実を語ると。

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