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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者 〜Truth〜
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が起これば、あなたはきっとまた
霊長の審判者
(
わたしたち
)
の仲間になる!」
つまりテルミナスの最終目的は、テスタメント・ルシリオンを斃すことではなく・・・
「そのために高町なのはやフェイト・テスタロッサ達と出会わせ、楽しい時間を与えたの。あなたの心を満たすためだけの時間を! そして今、この時、その全てを奪い取って、あなたの心を修復不可能なまでに破壊する!」
次元世界を滅ぼすのもまた本当の目的ではなく・・・
「全ては、ルシリオン! あなたを玉座にいる本体ごと完全な亡失アーミッティムスにするため! そのために! 私は! あなたにこの世界での10年を与えたの!!」
テスタメント・ルシリオンの心を破壊することで再び天より堕とし、完全にアーミッティムスとする事。
(っ!)
「・・・そんな・・・私は・・・始めから踊らされて・・・いた・・・?」
(ダメ! 避けてルシル!!)
次々と明かされる真実に、ついにテスタメント・ルシリオンの心にヒビが入った。目が虚ろになり、焦点の合わない目で空を見上げる。そんな隙だらけな彼に攻撃を加えるなど息をするよりも簡単だ。案の定、フェイトの強力な一撃がその胸に直撃した。
「ぁがっ!?」
(いやぁぁぁぁーーーーーーッ!)
「ぅ・・ぐ・・・!」
“スティンガー”の2つの刃がテスタメント・ルシリオンを貫いた。彼は真正面に居るフェイトの両腕を取り、自身の体を貫く刃を抜こうとする。
『っ! 来た!』
そのとき、テルミナスの弾んだ声がこの場にいる全員の耳に届く。
「ぐっ!?・・・おおおおああああああああああ!」
フェイトを突き飛ばし、何かに耐えるように体を抱き、叫びを上げる。曇天より雨が降り始め、彼の頬に伝う雨粒はまるで涙のようだった。
(ルシル!? ルシル!)
「くそ・・・やめ・・・ろ・・・!」
――ミッドチルダ界律より天秤の狭間で揺れし者へ
契約執行を妨害せし人間 緊急時につき それらの抹殺を契約に追加
直ちに妨害者を殲滅し 招かれざる破滅の使徒・終極を討て――
「いや・・・だ・・・!」
“界律”よりテスタメント・ルシリオンへと下される契約執行に、妨害するフェイト達の抹殺命令が追加された。彼はそれを否定してしまい、その意識の支配権を“界律”に奪われようとしていた。
『クスクスクスクス。やっと来た。さぁルシリオン。その手で愛おしき者を殺し尽くし、その心を完全に失って!!』
「っ! それが・・・貴様の狙い・・・だったのか・・・! 私に・・・親しくなった・・・フェイト達を・・・殺させることで、・・・私の心を破壊する。そのための10年・・・。ふざけた・・・真似を・・・!」
――彼の者が下せし定めには如何なる
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