第五章 StrikerS編
第百五十一話 『一夜、明けて…』
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私もそうする」
そうして士郎達はシャマルやザフィーラ、ヴァイスなどの様子を見に行くのだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
私達隊長陣…と言ってもなのはとヴィータのスターズ二人はいない状況だけど、ナカジマ三佐がいる陸士108部隊の隊舎にやってきていた。
ナカジマ三佐の話はカリムやクロノ、復帰した隊員達も一緒になって聞いていた。
内容は戦闘機人から始まり、ギンガとスバル、そしてナカジマ三佐の奥さん…クイント・ナカジマさんの事について。
話の内容としてはスバルとギンガは昔に戦闘機人の違法ラボでクイントさんが発見・保護したという事。
「…俺とクイントとの間には子供ができなくてな。そんな時に二人がやってきてな。クイントが育てるって言い出してな」
「そうなんですか」
「ああ。俺も賛成だった。だから二人を戦闘機人としてではなく普通の人間として育てることにしたんだ。
メンテや検査、研究なんかもあったが二人は普通に育ってくれたよ。今のあの二人を見ればわかるだろう?
人間となんら変わらない生活を送っているからな」
「そうですね」
「だが、クイントが死んだのはすぐだった。特秘任務中の事故とかで死んじまって、死亡した原因や真相もいまだに闇の中…。
クイントはなにか見ちゃいけないもんを見ちまったんだと思う。俺の予想だがな」
そう言ってナカジマ三佐は顔を伏せる。
「俺も死ぬ覚悟で事件の真相に迫ればよかったんだがな…。クイントとの約束でな。ギンガとスバルを立派に育て上げるってな…。
だが、俺は諦めきれなかった。だからこつこつと地道に調べてきた。いつか告発する機会もあると思っていたからな」
そしてお茶を一気に飲んで、
「そんな時だった。八神が自分の事件に戦闘機人が絡んでくるかもしれないと予想して、俺んとこに話を持ち込んできたわけだ。あのチビだぬきがだよ」
ナカジマ三佐はそう言って笑う。
それにつられて私達も笑みをこぼす。
「ま、クイントやギンガ、スバルについてはこんなところだ。連中は二人を捕らえようとしていたらしいが、無事でなによりだ。
…まぁ、そちらさんは被害をかなり食ったらしいがな。
こちらも戦闘機人を一人捕らえたが、記憶を完全に消去されちまってスカリエッティの手がかりはありゃしねぇ。
だから、シホのお嬢よ。いつか必ず成果は出て事件は解決する。そして必ず家族を取り返せよ。ギンガとスバルの二人を精一杯使っていいからよ」
「…はい。ありがとうございます。ナカジマ三佐」
そう言われて私も心が少し落ち着いた。
◆◇―――――――――◇◆
Side トレディ
今、私の後ろを目の光が消えているランさん
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