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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百五十一話  『一夜、明けて…』
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ホさんとレンが一番辛いはずなんだよ。レンもあまりランの事には触れなかったけど、結構落ち込んでいたし…」
「そうね。なにより各地で現れた謎のフードの敵が気になるわよね」
「うん…」

まずアルトリアさんとネロさんが戦っていた謎の相手は、スカリエッティの映像が流れると同時に撤退したという。
同じくランサーさんが戦っていたという槍使いも同様に撤退した。
アルトリアさんとネロさんの息の合った姉妹コンビが敵一人に防戦一方だったという事実だけで衝撃ものだ。
ランサーさんもお互いにイーブンの戦いだったと話しているし。
そしてヴィータ副隊長を撃墜したという矢…おそらく弓使いが背後にいると考えられる。
機動六課待機戦力をたった一撃で落とした一閃を放ったやつも気になる。
あの骸骨の仮面の集団も気になるといえば気になる。
なんせたった一回の投擲でシホさんの腕を折ったのだから。
それが集団でいると思うとやはりゾッとする。
あの場であたし達をいとも簡単に殺すことはおそらく出来たのに撤退したのも気になる。
これはただの驕りで『お前達なんか本気を出せばいつでも軽く倒せる』という余裕なのかは、わからない。

「シホさんが言うにはあれらは隻眼の魔術師の仲間だと判断されているって…」
「そうね。戦闘機人だけで頭を悩ませているのに、こんなに謎の敵が現れるなんて。ほんと、どうなるのかしら?」
「そうだね」

それからあたし達は検分を続けているとシグナム副隊長がやってきた。

「スバル、ティアナ」
「お疲れ様です」
「あぁ。ところでシュバインオーグの様子はどうだ?」

そう聞かれたのでありのままを話すと、

「そうか。なのはにラン、オリヴィエ陛下の三人を誘拐されたから、取り乱していないか心配したが、杞憂だったようだな」
「ヴィータ副隊長はどうですか?」
「峠は越えたさ。今はリインがそばについて目を覚ますのを待っている」
「そうですか…」

ヴィータ副隊長も大丈夫だと聞き安心する。

「後は私が引き継ぐ。二人はギンガや士郎達を見に行ってやってくれ」
「「はい」」

それであたし達は病院まで向かうのだった。



◆◇―――――――――◇◆



Side レン・ブルックランズ



負傷したギンガさんにそのままついて行って一夜を明かした僕。
ギンガさんは朝になったら目を覚ましてくれた。

「…ここは」
「目を覚ましましたか。ギンガさん」
「レン君…無事だったのね」
「はい。ギンガさんのおかけです」

ギンガさんは上半身だけ体を起こして、

「でも、ランは捕まってしまったのよね…」
「はい…。でも、ラン姉さんは必ず取り返します」
「そうね。レン君、私も協力するわ。そしてスカリエッテ
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