暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者 〜Wail〜
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せた。

「・・・ペッカートゥム」

「お? 頭冷えたか?」

“ペッカートゥム”は下半身を修復し、意気揚々と捕縛されたテスタメント・シャルロッテへと歩いていく。

「レヴィは・・・どうした?」

「レヴィ? あー、裏切りの先代嫉妬か。どうしたっけか? 確か、わけの解らん力を使って、アギトっつう小っこいのを護るために必死こいてたな」

「っ! ・・・で、どうしたの?」

「んんーー、ある程度ボコって・・・。あーわりぃ三番。どうしたか忘れたぁ。ハハ、ハハハ・・・ハハハハハハハハハハハハッ!」

笑い声を上げる“ペッカートゥム”。それだけでテスタメント・シャルロッテは理解した。ルーテシアを好きだと言って自ら荊の道を選択し戦い、そして勝利と自由を掴み取って、幸せそうに笑うことが出来るようになったレヴィ。その彼女がもうこの世界に存在しないということに。

「どこまで・・・」

「あ?」

「どこまで貴様らはぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーッ!」

先の暴走以上、しかし今度は指向性のある干渉を周囲に巻き起こし・・・

「「「っ!?(((うあああああああ!)))」」」

クロノ、ユーノ、アルフの三人を吹き飛ばして上空で拘束した。

「今、解放するから、少し待ってて。真技・・・!」

――飛刃・翔舞十閃――

取り出した鞘へと“キルシュブリューテ”を納め、抜刀と同時に真技である飛刃・翔舞十閃を放つ。テスタメント・シャルロッテの強力な干渉によって身動きが取れなくなっていた“ペッカートゥム”は、無理やり転移することで左半身の犠牲だけで完全消滅を免れた。

「逃がすか! 真技・・・牢刃――」

彼女は位相転移によって“ペッカートゥム”背後へと回り、もう1つの真技――牢刃・弧舞八閃を発動。鞘に納められた“キルシュブリューテ”を抜刀する。

「弧舞八閃・・・!」

桜色の剣閃が8つ。その全てが“ペッカートゥム”の残り右半身を通過した。

「・・・あー、また・・・俺の・・・敗け・・・か・・・よ」

「そのまま楽に逝かせない! 真技! 飛刃・翔舞十閃!」

“ペッカートゥム”が消滅する前にさらに真技、飛刃・翔舞十閃を叩き込み・・・

「我が剣神の魂(キルシュブリューテ)の前に敵は無し・・・」

その手で完全に大罪ペッカートゥムを消滅させた。

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