暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者 〜Wail〜
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たれる。それはある意味暴走に近い状態。知られたくなかった事ばかりユーノ達に聞かれての精神錯乱。
「ぐぉっ!?」
指向性の無いテスタメント・シャルロッテの干渉を受け、下半身が一瞬で光の粒子となり消滅した“ペッカートゥム”は、彼女から逃げるように上半身だけのまま転移した。
「何をしている! 俺をサポートしろよ!」
「「「はい(((冗談じゃない!)))」」」
だが、未だにテルミナスから解放されない3人は為す術なく、テスタメント・シャルロッテへと攻撃を仕掛ける。
「悠久なる雪土の爪牙、彼の者を穿つ刃となれ」
≪Icicle Blade Execution Shift≫
「行けッ!(まずい! 逃げろシャル!)」
クロノより放たれる無数の氷の剣。暴走するテスタメント・シャルロッテを貫こうと一斉に翔る。
「ぅああああああああああ・・・!」
干渉が上乗せされたアイシクルブレイド・エクスキューションシフト。しかし、今のテスタメント・シャルロッテの干渉の前には無意味な攻撃だった。クロノの攻撃が弾き飛ばされ、彼女はそのままユーノのチェーンバインドを粉砕、“ペッカートゥム”の背後へ位相転移する。
「ペッカートゥムゥゥゥゥゥーーーーーッ!」
その怒りの全てを“ペッカートゥム”に向けるため、“第三聖典”放り捨て、生前からの相棒“断刀キルシュブリューテ”を完全解放した状態で取り出す。
「貴様だけはぁぁぁぁぁぁ! っぐ・・・!?」
――フープバインド――
――チェーンバインド――
ユーノとアルフの拘束魔法が再びテスタメント・シャルロッテを捕えた。
(ごめんよシャル! でも、体が・・・!)
(僕は・・・・。シャル!)
「はぁはぁはぁはぁ・・・。ごめん。ごめんなさい。ユーノ、アルフ。クロノも。泣かないで・・・ごめんね・・・本当に・・・ごめんなさい・・・」
(((シャル・・・・)))
涙を流し続ける3人に優しい笑みを見せるテスタメント・シャルロッテだったが、その笑みは泣き笑い。彼女もまた涙を流し、必死に笑顔を作っていた。
(冷静になれ。まずはクロノ達をテルミナスから解放することが優先だ。それに、さっきから姿を見せないルーテシア。あの子は一体どこに・・・?)
テスタメント・シャルロッテは怒りを理性で無理やり抑え込み、現状を再確認する。ギンガを元に戻せたことから、クロノ達も元に戻すことは可能。そしてルーテシア。彼女だけが先程から全く姿を見せなくなった。
(それにレヴィは? ルーテシアが1人だけなんて・・・。ダメ、最悪の事しか考えられない)
レヴィの死亡。その単語が脳裏に過ぎる。ルーテシアと姉妹たちが居て、レヴィが居ない。その状況がレヴィ死亡を思わ
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