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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者 〜Wail〜
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よって乗っ取ったからだ。
「一体何が――しまっ・・・ぐっ!」
つい上空に視線を向けてしまった“ペッカートゥム”。もちろん、その隙を見逃すはずもないテスタメント・シャルロッテは、位相転移で“ペッカートゥム”の真横へと移動し、“第三聖典”を横一閃。その体を両断しようとしたが、咄嗟に気付いた“ペッカートゥム”は干渉によって組み上げられた剣で受け止める。
「チッ。今のを受けていれば、貴様をもっと苦しませて逝かせられたものを・・・!」
「そりゃねぇよ三番。俺ともう少し踊ってくれよ・・・!」
激しい鍔迫り合いの最中、“ペッカートゥム”は余裕を見せる。たとえ引っ張ってきた戦艦が使えなくなろうとも大した被害ではないからだ。
「俺ばっかりに注意してるとさ、滅ぶぜその体!」
――チェーンバインド――
「っ! ユーノ・・・!」
(シャル! くそっ、くそっ! もうこんなのは嫌だ!!)
テスタメント・シャルロッテを捕えたのは緑色の鎖。それは彼女にとって、この世界に来てから初めて出来た親友の1人、ユーノによるものだった。
「うぐっ・・・! やっぱり堅い・・・!」
ただでさえ補助系魔法に優れたユーノ。その彼の魔法に干渉能力が上乗せされ、その効果はさらに強固なものとなっていた。
「ザマぁねぇよな。あの剣戟の極致に至りし者が。・・・ハッ、生前は何だっけか? あー、剣神だったな、全ての剣士の頂点に立ったっつう。ハハ、そのお前が今ではこうして下位の人間によって拘束されるってか。そそられるねぇ」
(((生前・・・?)))
「黙れ!!」
「生前は戦争っつう大義名分の中、幾多の命を奪い、
界律の守護神
(
テスタメント
)
としてもまた数千年という時間の中で殺戮し・・・」
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇーーーーーッ!」
「それを黙って、そこの人間どもを騙して、楽しい楽しい日常に溶け込む、か。なぁ三番よ。そんなんが許されるのか? 人間の嫌う存在である人殺しのお前に?」
(((シャル・・・?)))
「っ!・・もう・・・やめて・・・お願い、だから・・・聞きたく・・・ない・・・。日常を・・・平穏を・・・幸せを願って何が悪いの!? 解ってる! 私にそんな権利が無いことくらい! それでも望みたい、日常を! 願いたい、平穏を! 手にしたかったんだ、幸せを!」
“ペッカートゥム”の言葉に、ついに心に大きな傷を入れられたテスタメント・シャルロッテ。膝が折れ、ただ迷子になった子供のように泣きじゃくる。
「・・・すでに死んでいるお前には度台無理は話さ」
「っ! もう・・・もうユーノ達に聞かせないでぇぇぇぇーーーーっ!」
テスタメント・シャルロッテから強烈な干渉が全方位に向けて放
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