暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
十字架を背負いし神意の執行者 〜Wail〜
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「バルディッシュ、真ソニックフォーム。いけるね(いや・・・いや、こんなの・・・ルシルぅぅーーーッ!)」
「スバル、エリオ、キャロ。行くわよ(あ・・・あ・・・あたし・・・あたし・・・!)」
なのは達を皮切りにはやて達も次々と意識を取り戻していく。
「あれだけで死ぬとは思えへん(うそや、こんなん。ホンマに・・・ルシル君を・・・!?)」
(いやです・・・。こんなの・・・リインはいやです!)
「アギト、火龍一閃で決めるぞ(か、体が言うことを聞かん・・・!)」
「おう!(くそっ、何なんだよこれ!? 勝手にあたしを動かすな!)」
『こっちも随分早い覚醒なのね。クスクス』
この場にいる全員の頭の中に第三者の声が響く。もちろんその声の主は、彼女たちを操るテルミナスだ。
『クスクス。でも、まだ私とルシリオンのダンスに付き合ってもらうから』
「了解。(じゃねぇぇぇぇ! ふざけんな! テメェ!)アイゼン」
≪Gigant form≫
“グラーフアイゼン”が巨大なハンマーヘッドを持つギガントフォルムへと形を変えた。
(やめろアイゼン! くそっ! やめろって言ってんだろ!)
『クスクス。ほら、ルシリオンが姿を現すから、全員攻撃準備』
テルミナスがそう告げたと同時に海面からではなく遥か上空から「テルミナァァァァス!」テスタメント・ルシリオンが現れた。海底から上空へと位相転移をし、負ったダメージを回復していたのだ。その背には22枚の蒼翼が展開されていた。彼は空戦形態・瞬神の飛翔コード・ヘルモーズとなっていた。
「クラールヴィント、お願い(ダメ! やめてクラールヴィント!)」
≪Ja≫
――戒めの鎖――
“クラールヴィント”のワイヤーによる拘束魔法がテスタメント・ルシリオンを捕えんと迫る。しかし彼は、迫るそれらを自慢の神速機動で回避し、戒めの鎖は残像を捕えるだけとなった。
「おおおおおおおおおッ!(やめろ!)」
――鋼の軛――
ザフィーラの雄叫びに応えるように、彼の魔力光である白の拘束条がテスタメント・ルシリオンを貫こうと伸びる。彼は拘束条から逃れるために回避行動を取ろうとした時・・・
「フリード、ブラスト・レイ!(ダメ、フリード! 撃っちゃダメ!)」
「キャロ!? っぐぅぅぅぅ・・・・ッ!」
キャロとエリオを背に乗せたフリードリヒから火炎砲撃が放たれた。タイミングが完璧だったこともあり、テスタメント・ルシリオンは回避できずに直撃を受けた。
(いやぁぁぁぁぁぁぁ! ルシルさん! ルシルさん! ルシルさん!!)
炎に包まれながら落下するテスタメント・ルシリオンを見て、キャロは自分たちの仕出かしたことに心の中で泣き叫ぶ
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