暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0541話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 アルティスとの交渉らしきものを終え、シロガネへと戻る。
 格納庫で機体のチェックを量産型Wに頼んでからブリッジへと向かうと、そこにはシャドウミラーのメンバーが勢揃いしていた。俺の姿を見るとレモンが安堵したように小さく息を吐き、口を開く。

「……で、どうだったの?」
「もちろん交渉は成功した。ただし向こうが俺達に協力するのは、修羅王アルカイドを倒したら、という条件付きだがな」
「何でまた?」

 自分達が求め続けている安住の地を与えると言っているのに、何故それに条件を付けるのかと首を傾げるムウ。

「理由に関しては、修羅だからとしか言えないがな」
「修羅だから?」
「ああ。結局は力ある者に従うのが修羅だ。つまり、今の修羅で最も強いのが修羅王アルカイド。修羅の掟に従ってこれまで生きてきた者達はそれを急に変えるような事は出来無いって訳だ」
「そんなもんかねぇ。俺なら楽な方に鞍替えするのはあまり躊躇しないけど」

 そう言いつつも、SEED世界での戦いで陣営を変えるのはそう簡単な話じゃないと言っていたのは誰なのやら。
 この辺がムウらしい捻くれ具合なんだろうな。

「で、これからどうするの?」

 俺とムウの話を聞いていたマリューに尋ねられるが……やる事と言ってもなぁ。

「ソーディアンがある周辺ではエネルギーが吸収される。そうなると、シロガネとかで近付く事が出来ない。となると、一気にソーディアンの中へと突っ込むしか無い。つまり使える手段は修羅達が使っているソーディアン・ダガーか、あるいはニーズヘッグのシステムXNだが……」
「何を迷う? システムXNを使えばいいではないか」

 ムラタのその問いに、小さく首を振る。

「色々とそうもいかない理由があるんだよ。まず第1に、もし俺達がソーディアンを攻略してしまうと連邦軍の面子を正面から叩き潰してしまうこと。何しろ修羅達の本拠地だからな。今までのように修羅に占領された街や都市を開放するのとは訳が違う。もし俺達だけでソーディアンを攻略してしまうと、連邦軍から目の仇にされる可能性が高い。何しろ今の連邦政府、連邦軍は強い連邦を自認しているからな。それだけに自分達が敵わない、あるいは倒すのに手間取った相手を俺達が倒したとなると許せないだろう。そして俺達は残念ながら叩けばこれでもかとばかりに埃が出る身だからな。ケネス辺りなら喜んで潰しに来る。そうなると、さすがにイスルギ重工のバックアップを受けていると言ってもどうにも出来ない」

 幾ら世界最大の兵器会社だとはいっても、まさか連邦政府や連邦軍と真っ向から戦える力を持ってる訳でもないし。それ以前にイスルギ重工はあくまでも兵器を売って企業としての利益を得たいのであって、自分達が戦争に参加したい訳じゃない。鵬法璽の契約があるとは
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ