スーパーロボット大戦OG外伝
0541話
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「ならばどうするのだ? 結局はこのまま手をこまねいているのか?」
話を聞いていたスレイが不満そうに口を挟む。だが、もちろんそんな筈は無い。一応考えはあるが……それをスレイが受け入れられるかどうかとなると、正直微妙な所だろう。
「当然答えはNoだ。ようは、連邦軍の面子が立つようにしてやればいいだけの話だからな。そう考えると難しくはない」
「っ!? アクセル、まさかお前!」
俺の考えに気が付いたスレイが、睨みつけるような鋭い視線を向けてくる。いや、これは気が付いたんじゃなくて心のどこかでその可能性を考えていたからこそだろうな。
「大体予想出来ているようだな。そう。連邦軍の面子を立てる。つまり修羅の本拠地であるソーディアンに攻め込む時、連邦軍の部隊も一緒に連れて行って協力して攻め落とせばいい訳だ。……もちろんその際に連れて行く部隊は相応の実力を要求される」
例えばクライ・ウルブズなんかも候補には入るが、奴等にはトーチカ1で逃したイェッツトレジセイアを追う猟犬の役割があるしな。出来れば栄養剤っぽいのを撃ち込む前にどうにかしたいが……
「つまりは、ヒリュウ改、ハガネ、クロガネの3隻?」
俺の考えを読み取ったレモンの確認の言葉に頷く。
「そうだ。と言うか、その辺の連邦軍の部隊を連れて行ったとしても足手纏いにしかならないだろ。それでこっちが被害を受ける可能性を考えれば、最初から戦力として計算できる奴らを連れて行った方がいい」
「けど、いいの? ニーズヘッグの開発や設計の為に彼等の関係施設に侵入したり、破壊工作をしたりしたのよ? この子もPTを乗り逃げした形になっているし」
チラリと視線が向けられたのはオウカだ。
言葉に出されて、今更ながらに自分の無謀な行動を思い出してるのだろう。恥ずかしそうに頬を赤く染めて下を向いている。
「その辺に関しては向こうにも言いたい事がある以上、それを受け止めるしかないだろう。……だが、奴等にしても千日手な今の状態を打破する手段があるのに、それを自分達で台無しにするような真似はそうそうしないと思うけどな」
「……私は反対だ」
その声が漏らされたのは当然と言うか、やはりと言うかスレイだった。
「スレイ」
「もしアクセルの案を採るにしても、別に他の部隊でもいいだろう? 何なら数人をこのシロガネに乗せて指揮をした形にしても……」
「スレイッ!」
尚も言葉を続けようとするスレイを、強引に止める。
「止めろ。それ以上はお前自身の誇りを傷つけることになるぞ」
「……」
スレイにしても本心では分かっているのだろう。俺の言葉を聞き、悔しそうにではあるがその言葉を止める。
やはりまだ遺恨は消えないか。
「ねぇ、スレイ。考え方の違い
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