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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0541話
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言っても……そして、ミツコの存在が恐れられていたとしてもミツコの一存だけでいつまでも俺達を庇い続けられる程じゃないしな。最悪、2度とこの世界に来ないのならその辺を気にしなくてもいいんだが……これだけ世話になってる以上はイスルギ重工に対する義理もあるし、何より現在俺達が移動出来る世界で最も科学技術が発展している世界だ。それはちょっともったいない。

「そして第2に、向こうの戦力的な問題がある」

 黙って俺の話を聞いていたイザークがピクリと反応する。

「戦力だと? あの修羅とかいう奴等だけではないのか? あの程度の奴等なら幾ら数を揃えていてもどうにかなるだろう」
「数の力は馬鹿に出来ないぞ。プラントが連合軍に苦戦していた理由もそれだっただろう? だがまぁ、今俺が言ってるのはそれだけじゃない。修羅以外にも、その修羅に協力しているデュミナスがいる」

 そして、そのデュミナスを倒すと次に出て来るのはダークブレイン。さらにはシュウのネオ・グランゾンが姿を現す可能性もあるのだ。ボス4連戦とか、シャドウミラーの戦力でやってやれない事は恐らく無いだろうが、当然その分こちらのリスクも増す。ミザル? あいつは良くて小ボスってところなのでこっちにはカウントしない。

「隊長、私は隊長やレモン様の命令があればどのような敵でも倒してみせます。ヴァイサーガはその為の剣なのですから」

 俺が悩んでいるように見えたのか、エキドナがそう言ってくる。
 レモンがその様子を見て口元に笑みを浮かべているのを見ながら小さく首を振る。

「本当に俺達だけしか戦力が無いのならその手段もありだろうが、俺達には……正確には連邦軍にはまだ十分に戦力が残っている。それはお前も知っている筈だな?」
「ヒリュウ改、ハガネ、クロガネ……」

 俺の問いに、答えを口にするエキドナ。

「そうだ。折角使える戦力があるんだから有効に使わないと損だろう? 俺達だけが戦力を消耗して、連邦軍が戦力を保持したままだと余計な策略を巡らせるハゲタカ……いや、ハゲタコがいるかもしれないしな」

 イスルギ重工を敵対視しており、尚且つオペレーションハルパーでシャドウミラーに虚仮にされたのだ。あのケネスがそんな目の前に存在している美味しい料理をスルー出来る筈も無い。そしてそのケネスの裏にいるグライエンにしても、自分達の被害が少ないままに俺達の戦力をそのまま手に入れられるとしたら躊躇わずにGOサインを出すだろう。

「……確かに彼なら十分やりそうね」

 レモンが溜息と共に息を吐き出す。
 この中では俺と共に一番の古株だから、レモンもケネスとは元々の世界から関わりがある。それだけに向こうのやりそうな事は容易に想像が付くのだろう。あれ程分かりやすい性格の奴もそうそういないしな。


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