ストライカーズ編!
少し頭、冷やそうか・・・
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「さーて、じゃあ午前中のまとめ、ツーオンワンで模擬戦やるよ。まずはスターズから」
いつも通りの朝練で、今回は今までの練習のまとめを兼ねた模擬戦をする。
「エリオとキャロはオレたちと一緒に見学なー」
オレはそう言って模擬戦の邪魔にならない場所へと移動する。
「も、もう模擬戦始まっちゃってる!?」
オレたちが移動してきてすぐ、フェイトが走ってきた。
そして近くに来てなのはやスターズの二人の様子を見る。
「なのは、最近は夜をまたぐまで起きて、そのあとすぐにモニター眺めっぱなしだから・・・」
おっと、新情報。
これは新たな対策を練らねば。
「書類仕事と訓練で分けてるみてーだけど、それにしたって密度濃いからなぁ」
そしてそんな話をしているあいだにも、模擬戦は続いている。
・・・やっぱティアナのやつ、なんか企んでるな。
明らかに行動がおかしい。
「一撃必殺ッ!」
遠距離型であるティアナがスバルの出したウィングロードを走り、直接攻撃に出る。
はぁ・・・全然学習してねぇよ、こいつ。
「レイジングハート、モードリリース」
そして、なのはの小さな声が聞こえた。
「おかしいな・・・二人とも、どうしちゃったのかな・・・?」
なのはは杖型だったレイジングハートを消し、二人の攻撃を素手で受け止めていた。
スバルの攻撃は拳だから良いが、ティアナはデバイスであるクロスミラージュの一部を切れやすくしている。
それを受け止めたなのははやっぱり手に怪我をしていた。
「頑張ってるのは分かるけど、模擬戦は喧嘩じゃないんだよ・・・?練習の時だけ言うこと聞いてるふりで、でも本番でこんな無茶するなら、練習の意味、ないじゃない・・・」
微かに聞こえるなのはの声はいつもとは違く、暗い。
暗く、重い。
「ちゃんとさ、練習通りやろうよ・・・。ねえ、私の言ってること、私の訓練、そんなに間違ってる・・・?」
なのははスバルを、そしてティアナを見つめる。
「それでもッ!それでも私は、もう誰も失いたくないから・・・ッ!!」
ティアナはそう叫び、クロスミラージュを改めてなのはに向ける。
それを向けられたなのははある意味冷静にティアナを撃ち落とそうとする。
ったく、テメェも学習してねぇのかよ。
「ヤミ」
<はい、ヒリュー>
オレはヤミを手に、フェンスを飛び降りた。
「少し頭、冷やそうか・・・」
「馬鹿なのは。頭冷やすのはテメェだボケ。焔火」
美愛を起こす専門になってきていた焔火をなのはとティアナに放つ。
「っく、陽龍くん、邪魔しないで」
なのはは急だった攻撃をモロに喰らうが、ダメージは少ないせいですぐに立ち直り、今度はオレに魔法を向ける。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ