ストライカーズ編!
ティーダ・ランスター
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ィアナはそれだけ話して別れた。
それから現場検証が終わるまで、オレはこっそりと林の中をさまよったとさ。
そして彷徨いまくって最終的に道がわからなくなりかけた頃、ようやく検証が終わったらしく、帰り支度を始めているなのはたちを発見し、六課に戻ってきた。
「みんなお疲れ様。今日の午後の訓練はおやすみね」
「しっかりご飯食べたり、お風呂入ったりしてゆっくりしてね」
フェイトのゆっくりしてね、であの首だけの「ゆっくりしていってね♪」を思い出した。
そしてそんなオレの考えに気がつかず、その場は解散した。
「あのさ、陽龍、なのは、フェイト」
そして今日の分の書類整理が終わってなかったので六課の中を歩いていると、同じように帰ってきたヴィータに呼び止められた。
しかもシャーリーとシグナムも。
「訓練中から気になってたんだけどよ、ティアナのこと。強くなりたいなんて魔導士のほとんどが考えてることだろうし、無茶もするだろうけど・・・アイツ、時々度を超えてる。ここに来る前、なんかあったのか?」
ヴィータの言う中には訓練中だけでなく、任務中の事故も含まれているのだろう。
いつになく真剣な目つきだった。
それにしたって、ティアナかぁ・・・。
たしかティアナにはお兄さんがいたんだよな。
ティーダ・ランスター。
当時の彼は今のティアナのように管理局で働いていた。
しかし四年近く前の、ティアナが十歳だったころ。
ティーダ・ランスターは任務中に亡くなった。
違法魔導師を追い詰め、手負いにまでさせたのだが、爪が甘かったのだと。
役立たずだと、彼の上司は言った。
当時にはもう両親のいなかったティアナにとって、唯一に肉親である兄が最後に行った任務で、役立たづだと言われたのだ。
十歳の少女には辛かっただろう。
ティアナはそんなことを言った上司を見返してやるために彼の教えてくれた魔法で管理局に入隊したのだと、彼女が入ってくる前に資料を漁って知った。
いまのオレにはその気持ちはわからないが、過去のオレなら少しは分かる。
あの時にオレは家族全員を失った。
家族を殺した殺人犯を恨み、呪い、そしてなにより守りきれなかったオレ自身に嫌気がさした。
まあ殺したのは過去の慎吾だけど。
しっかり区切りもつけてるけど。
そんなこともあり、オレにはなんとなくティアナの気持ちがわかる気がした。
だから、これからティアナがどういう行動にでるかも、なんとなく予想はしていた。
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