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とあるの世界で何をするのか
第二十六話  常盤台狩りの眉毛女
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取り戻した。それに気付いた初春さんと御坂さんが声をかける。

「体は大丈夫?」

「えーっと、うん。大丈夫みたい」

「良かったですー」

 俺も声をかけると佐天さんは立ち上がって体を動かしていたが、特に問題はなさそうである。それを見た初春さんは安堵のため息をついていた。

「それで……ここは?」

「ここは常盤台の生徒指導室だよ。常盤台の生徒でもないのに常盤台の制服を着ているウチらを説教するために……」

「こらっ! 神代さん、嘘は言わない!」

「はーい」

 佐天さんに聞かれてどっきりを仕掛けようとしたら御坂さんに止められてしまった。まぁ、事前に何の打ち合わせもしていないのだから当然といえば当然である。

「一瞬、マジでびびったぁ」

「神代さんって……たまにやりますよねぇ。こんなこと」

「アンタって……こんなこともするんだ」

 安堵する佐天さんに苦笑いの初春さん、そしてなぜか御坂さんには呆れられてしまったようだ。しかし、御坂さんって俺に対してどう思っているかで呼び方が変わるのですごく分かりやすい。

「まぁ、実際のところは常盤台の生徒ばかりが狙われる事件が起きてて、それが白井さんと初春さんの呼び出された理由だったんだけど、佐天さんはその格好のせいで事件に巻き込まれたって所ね。それで、ここは常盤台の生徒指導室で、この事件の臨時捜査本部」

「そうだったんですか。あっ! それなら犯人は!?」

 ネタばれしてしまったので簡単に現状説明をすると、佐天さんが犯人について聞いてきた。

「まだ分かってないんですけど、今、白井さんが監視カメラの映像を貰いに行ってます」

「あの前髪女ぁー、今度あったらただじゃおかない!」

 初春さんの説明のあと、佐天さんが犯人に対して怒りをあらわにした部分に、明らかに犯人の姿を知っているような内容が含まれていた。

「佐天さん! 犯人の姿見たんですか!?」

「え? 佐天さん、犯人の姿見たの?」

 初春さんと御坂さんが佐天さんに聞き返す。

「あ……はい。あの時確かに鏡の中に……」

「姿が見えないのに鏡や監視カメラには映るのか。一体どんな能力なのかしら」

 佐天さんの答えに御坂さんが考え込む。確かアニメでは一番最初に御坂さんが犯人の能力に気付いたはずなのだが、こっちでは相手の能力を特定する前に犯人が誰なのか分かりそうである。

「初春、貰ってきましたの。あら、佐天さん、気が付かれましたの?」

「はい、ご心配おかけしました」

 テレポートで戻ってきた白井さんがディスクを初春さんに渡す。そして、佐天さんに気付いて声をかけると佐天さんが明るく答えていた。

「私達が店から出て行ったところからですねー」

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