第三章 [ 花 鳥 風 月 ]
三十四話 舞い降りる狂花
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さとり達の紹介のよると二人の少女の妖精で青い髪の子が氷の妖精のチルノ、緑の髪の子が大妖精、通称だいちゃんと言ってさとり達の友人なんだそうだ。
二人はこの辺りに住んでおりよくこの花畑に遊びに来るらしい。今日此処にやって来た時に此処の主である風見幽香からさとり達が行方不明だと聞かされ周辺を捜索していたが成果が上がらずとりあえず此処に戻ってきた所、先程の妖怪達が花畑を破壊しておりチルノが大ちゃんに隠れている様に言って妖怪達に戦いを挑んだ、と言う事だ。ちなみにチルノは意識を失ったままで今は百合が膝枕をして横にしている。
そして拘束した妖怪達から得た情報で現在の状況が明確になった。成り行きは不明だけど風見幽香は七枷の郷に向かったらしい、しかも破壊目的で。
もし郷に被害を出せば神奈子達によって問答無用で倒滅されるだろう、止めたいのは山々だけど今から追いかけたとしても間に合わない可能性の方が大きい。
僕達がそんな風に悩んでいると意を決したように大ちゃんが声を上げる。
「あ、あの!私の『転移する程度の能力』なら間に合うかもしれません!七枷の郷の場所は知っていますし!何回か転移すれば飛んでいくより速いと思います!」
大ちゃんの提案は今の状況を考えると一番有効だろう。そう考えた僕はその申し出を受ける事にした。
「ごめんね、頼むよ」
「はい!任せてください!」
少し緊張した面持ちで返事をする大ちゃん、そこにさとり達が割って入ってきた。
「すみません七枷さん、私達も連れて行ってください!」
「お願いお兄ちゃん!私達が行けば幽香お姉ちゃんを説得できるから!」
そう言ってさとり達は僕に頭を下げてきたが最初から二人には付いて来てもらうつもりだったので僕は二言返事で了承し、綺羅に一つお願いをする。
「綺羅、此処に結界を張れるかな?一応ルーミアには残ってもらうんだけどあいつ等の後続が来ないとも限らないからね」
僕は拘束している妖怪達を視線で指しながら綺羅にそう声をかける。
「はい、大丈夫ですよ、此処はかなりの霊地の様ですから結界が張りやすいです」
綺羅の返事を聞いた僕はルーミアに後は任せるよ、と伝え最後にチルノを介抱している百合とその隣りに腰を下ろしている地子に声をかける。
「地子、家に帰るのはもう少し待っててね。百合は地子の面倒を見てくれるかな?」
僕がそう聞くと二人は笑いながら、
「大丈夫ですから、私ちゃんと待っています」
「分かりました、この子の事は心配なさらないでください」
と返してくれる。それを確認して出発しようかと思ったが、一つ気になった事があったので拘束している妖怪達に問いかけた。
「ねぇど
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