本編 第一部
三章 「戦火の暗殺者」
第十六話「放課後の戯れ」
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ーな魅力の体が出来上がる。わたしの胸を伝ってバハムートの力を友恵にちょっと注いで友恵の体の持つ魅力をひきだしてみた」
「伊佐さんが言ったことがわかります。本当に、すごい。でもわたしなんかになんで教えてくれたんですか?」
「友達だし信頼してるから、それに友ちゃんだってこれくらいきれいになれるんだって知って欲しかったし、友ちゃんには友ちゃんらしい綺麗さがあるんだよ。それに……」
「それに?」
「ふ、藤沢の奴に聞いたんだが、私というのは、いるだけで周りの男にはものすごい負担をかけてるらしいんだ。なんだ、そんなことかと初めは思っていたが、今日の授業でノートを集めた時、私に差し出されたノートを持つ手が震えていた男子がいたんだ。でどうしたんだと尋ねると……」
「尋ねると?」
「顔を真っ赤にさせて、あわててノートを落として、泣き出してしまったんだ」
「ええ?どうして?」
「それがなぁ、その後ろの男子はとても純な奴でわたしがあまりに男子に対して無頓着だったのでその、いろいろそいつの反応が面白くて一挙手一動作を何故そんなことをするのか、問い詰めたりしてしまったりしてな、ついに自分が恥ずかしくなって泣き出してしまったんだと。あとですごく悪いことしたと謝ったんだけど、『伊佐さんは一つも悪くない、情けないのは男としての自分だ』って言い出して聞かないんだ。困ったよ。だがこれで少しそういうことも減る。なぜなら、私と双璧をなす美女が、あのクラスにいきなり現れるのだからな。みんな、お前に注目してわたしのことを少し気にしなくなってほしいのだよ」
「あー、私は、つまり伊佐さんの弾除けって訳ですか?・・・・・・そうですね、胸なんかで競ってた自分が馬鹿みたいです」
「いや、あれはあれでいいんじゃない?友ちゃんの個性だろ?それより更衣室をでるときは気をつけろ。今の友は一発で男をノックダウンさせる破壊兵器だ。なあ、まあこんなに見違えるほど美人なれたんだし、いいじゃないか!」
「はい……あ、ちょっとまったこれから剣道場へいくんじゃないですか!なんか恥ずかしいなあ。それに体が少し変ったからどう動かせばいいかわかるかな」
「だいじょうぶ、多分、剣道の腕も数段上がっているから。まあ、美貌のほうは、少し騒ぎになるだろな」
「うー、緊張するなー、しかし試合は手を抜きませんからね」
「おう、ドンとこい!」
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