暁 〜小説投稿サイト〜
SecretBeast(シークレットビースト)
本編 第一部
三章 「戦火の暗殺者」
第十六話「放課後の戯れ」
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描いてるし、友ちゃんは胸はないけど顔も凛と整ってて、一番いいのは足がすらっと長いところだ、友ちゃん、ちゃんと自分のスタイルのいいところ意識して服とか化粧とかすれば、うん、モデルさんみたいになれるぞ」
「え、えそうなんですか、でも伊佐さんは・・・・・・なんていうか、高校生じゃないみたいで、女性としては見たことがないくらいきれいなんだもの。立ち姿をふと見ると一瞬感動してる自分がいるんです。その女神っていうのはこんな感じかなって」
「ふむ、たしかに私は、子供の時から際立ってみんなの視線をあつめてしまうところがあったけど、わたしは、これはわたしのなかのあいつがやってることだと思う」
「え、どういうことです」
「知りたい?」
「はい!」
「友ちゃん、ちょっとこっちきて」
「え、えっ、ちょっとそっちは誰も使ってない更衣室」
友恵はとまどいながら手を引かれて更衣室に引っ張り込まれた。やっぱり伊佐さん、どうしてこんな細い体でこんなに力が強いの?私の足腰は剣道部で鍛えている並の男子でもその場から動かすこともできないほどバランス感覚がいいんだけど。逆にこっちがちょいと引っ張れば男子の方がけっ躓くくらいだし、けど、それを伊佐さんはなんなく引っ張っていってしまうのだ。
二人だけの更衣室はとてもひろかった。おもむろに、伊佐は自分の制服のボタンに手を伸ばす。
「え?い、伊佐さん?」
 次々と衣服を脱ぎ始めた伊佐に顔をまっかにしてとめようとする友恵。だけど伊佐ははずかしげもなく全部脱ぎ捨ててしまった。
「い、伊佐さん、なにを?」
「こうしないと力がうまく伝わらないんだ、友恵、手を・・・・・・」
 輝きだすような美しくて綺麗な伊佐の裸体になんだか手を差し伸べるのも許されないような感覚になる、友恵が言われたとおりおそるおそる出した手を伊佐はパッととって自分の胸の谷間にあてる。
「ひゃっ、伊佐さん!?何をっ!?」
 驚くほどやわらかで滑らかな感触に友恵の体が熱くなる。
「こうすると、今からちょっと不思議なことが起こる」伊佐の周りの輝きが徐々に腕を通して友恵の体に流れ込んでいる。
「おそらく、バハムートはその本能によって自分をもっと巨大で頑強な肉体を作る意思をもっている。あいつは一日で宇宙の端から宇宙のもう一方の端まで泳ぎきる。太陽を一日に三千個食らって無限に大きくなる。だが大きくなるということは質的にも精神的にも大きくなる必要がある。体だけが成長していってはバランスを崩す。だからバハムートは、美しさというものに目をつけた。美しさというものはあらゆるものを統制していく力がある。知恵や精神さえもあらゆるものを最適に鍛えていく。そのおかげで、バハムートは雄雄しくとても賢く偉大な精神的存在になった。バハムートが私の中にいることで私は人間の女性として限りなく美しく知性
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