本編 第一部
三章 「戦火の暗殺者」
第十六話「放課後の戯れ」
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残っている」
「知ってます、その人の映像見たことあります。ネットで動画がアップされてて。最初はただの催眠術かなとおもったんだけど、わたしも剣の腕前が上達していってだんだんどうやってるのか分かったんですよね。でも同じ事をやれっていわれたら出来ないです」
まあ、天源流を十年間やると一人前とみなされて拳士の称号を与えられる。公的にも称号が資格と同一視されてるから、拳士になれば、いろんな国の権利を使えるし。習得しようとする人は多いけど、みんな邪心があるとどうしても技が濁るから、そういう人は十年ももたないよ。孫娘の私は必然的に他の弟子より強くなくちゃいけないからそもそも目指してるところが違うし。もうなんていうか、そこからはまあ家の秘伝だから教えられないな。けどわたしも最終的には現在わたしよりも技のある奴はほれ、あの金髪の私の連れくらいだから跡を継ぐことになるかも」
「え、ちょっと待ってくださいあのふ、藤沢なんとかっていう不良の人はそんなに強いんですか?」
「うん、たった一ヵ月でじいちゃんに教えることはもうないと言わせたほどだからな」
「へえー、あんな不良が。へえ、って!そんなに強くなっちゃったら反則じゃないですか!きっと技を悪用しますよ!?それに伊佐さんより強いなんてちょっと信じられないし信じたくありません!」
「あのだからね、賢治は不良じゃないし、そもそもあの金髪も地毛だし、それに邪心のある奴はもたないっていったじゃないか」
「伊佐さん、この世にはどうしても絶対にはびこってしまう悪というものがあるのです。あの人はさしずめそれです。伊佐さんもあんな危ない男と一緒にいるとなにをされるかわからないですよ。もうていうか伊佐さんともあろう人があんな男と一緒にいるなんて悪夢ですよ。伊佐さんはすこし頭が良すぎるから男を勘違いしてるんです!伊佐さんの優しい心につけこみやがってー!あんなやつ、私が竹刀で一発灸を据えてやります」
「あいつはどう説明しても不良として認知されてしまうのか。なんという可哀想な奴なんだろう」
「ああ、またいくら伊佐さんは心が広いからってあんなクズにも情けをかけるんですか?やはり私の目標である伊佐さんはすごいです」
「え、わ、私が目標?」
「そうですよ。わたし、ひそかにいろんなことで伊佐さんの記録に挑戦してるんです。知らないんですか?この町では伊佐ギネスなるものがあってぜんぜん学校の表にはでないけどここは結構いろんな分野の専門の先生が、伊佐さんの発言やノートや記録はいろんな技術者が驚愕してるんですよ。ここは結構、そういう意味ではいろんな才能のある生徒をあつめてるんです。で結局のところ、挑戦した記録全部完敗なんです、簡単なところからいくと握力で300キログラム、このときは正式に記録したわけじゃなく伊佐さんに清掃委員の人が缶を捨てといてって頼ん
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