2話
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ーシアは片手をウィザードLに捻り挙げられて意識を失っていた。
「テメェ! アーシアに何しやがったぁ!」
「答えるわけ無いだろ、バーカ」
「ガッ!」
激昂して殴りかかってくる一誠を挑発するウィザードL。アーシアから手を離し籠手を填めた手で殴りかかってくる一誠の攻撃を避けながらカウンターキックを打ち込み、その勢いを利用しながら距離を取る。
その際に常に近くに意識を失っている……と正確にはスリープのリングで眠らせたアーシアを配置する事を忘れない。彼女が後衛の大火力での殲滅役か回復役と推測して真っ先に潰したが、ウィザードLの推理は当たっている。
《ビッグ! プリーズ!》
「これでも食らえ指輪野郎!!!」
「断る!」
殴りかかってくる一誠との間に現れた魔法陣にパンチを打ち込むと、
「へ? うそぉぉぉぉぉぉぉぉお!?」
目の前で腕が巨大化した事に驚いていた一誠はそのまま巨大化したウィザードLの手に問答無用に殴り飛ばされる。
「さ、ら、にぃ!!!」
そのまま平手にして巨大化した腕を横凪に振る。狙いはリアスを含むフッ飛ばした一誠と眠らせたアーシア以外の敵戦力。
(……次は前衛二人のどちらかを潰すか……)
相手は六人、流石に六対一と言うのは数の上で不利だったので、手早く相手の数を減らす方法を選択したわけだが、最初にウィザードが狙ったのは後方に居た一誠とアーシアの二人。
着地と同時に『ドリルウィザードリング』で地面に潜って朱乃の攻撃を回避、そのまま倒したと思って油断しているであろう彼女達の後方へと回り込む。その後は流石に女の子相手に手荒な事をするのは多少気が引けたので、ディフェンドリングで一誠の足元に壁を作って吹っ飛ばした後、アーシアに『スリープウィザードリング』を填めて眠らせたわけだ。
敵の指揮官と推測したリアスは後回しとして、後方に下げられている事から二人が比較的打たれ弱い後衛役と推測した上での行動である。
(それにしても、殴りかかってくるなんて、あいつって後衛の術者とか回復役じゃなかったのか? ……そうなると、あいつってもしかして前衛だけどかなり弱い?)
一誠の行動から推測してそう評価する。実際、一誠の役割は『兵士』であり、自陣である駒王学園の敷地内ではプロモーションは出来ない。
そんな事を考えながら片手を横凪に振るうが、素早くがリアスを庇う形で攻撃範囲から離脱し、朱乃の回避する。流石に大味な攻撃が当たるとは思って居なかった為に其処までは予想通りだが、
(なっ!?)
大して力を込めずに振り回しただけとは言え、巨大化したウィザードLの腕が小猫に受け止められていた。
(拙っ!?)
直ぐに腕を引き抜き新たに二つのリン
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