第二十三話 血塗れのペギル
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振りかざしてきた。俺とハッピーはそれを避けるのに必死だった。
ペ「流石滅竜魔道士。バリアッシュだけだとかなり不利だな。」
すると、また床に赤黒い魔法陣が浮かび上がり、今度は頭から血を流し、腕や足に血の滲んだ包帯を巻いている巨体の男が姿を現した。
ペ「血濡れの格闘家、メイジェルッ!バリアッシュの援護をしろっ!!」
すると、血濡れの格闘家のメイジェルは巨体とは思えないくらいすごい速さで俺の背後に回り込むと、俺の首の後ろに回し蹴りを食らわせた。
ナ「ぐぉああぁっ!」
ハ「ナツッ!」
俺は蹴り飛ばされ床をゴロゴロ転がる。立ち上がろうとすると、一足先にメイジェルに羽交い絞めをされた。
ナ「お、おい!放しやがれっ!!」
ジタバタしても力が強すぎてメイジェルの腕から逃れる事が出来ない。いつの間にか、俺の目の前には血の付いた剣を構えているバリアッシュが俺の事を見つめていた。
ペ「殺れええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!」
ハ「ナツゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」
ナ「うおおぉぉぉおおおぉぉおぉおぉおおおあああああぁぁあああぁあああああああああっ!!!」
バリアッシュが剣を振りかざしたのとほぼ同時に、俺は体全身から灼熱の炎を噴出させた。噴き出た炎はバリアッシュとメイジェルを襲い、あまりの熱さにバリアッシュは振りかざしていた剣の動きを止め、メイジェルは羽交い絞めしていた腕の力を緩めた。俺は間一髪逃れる事が出来た。
ペ「ちっ。戻れっ!バリアッシュ!メイジェル!」
ペギルは小さく舌打ちした後、パチン!と指を鳴らした。それと同時に、バリアッシュとメイジェルは姿を消した。
ナ「お前・・何の召喚魔法だ・・・?」
俺の問いにペギルは一度不思議そうな顔をするが、すぐに憎たらしい顔に戻ると、
ペ「何だ?俺の召喚魔法に興味あるのか?」
ナ「そんなんじゃねぇ。ただ、俺の知り合いに動物と怪物の召喚魔法を使う奴がいるんだ。」
ペ「動物召喚に、失われた魔法の怪物召喚か・・・お前の知り合いは面白い魔法を使うんだな。」
そこまで言うと、ペギルは服の裾を胸の辺りまで上げた。見ると、ペギルの右脇腹に赤黒い線が浮かんでいた。
ペ「俺の魔法は血染め召喚。さっきのバリアッシュやメイジェルのような血塗れの魔物を召喚して共に戦う魔法だ。この線は契約した魔物の数を示している。」
ま、魔物だったのかぁ・・・?
ペ「これで終わりだと思うなよ。」
すると、また床に
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