第二十三話 血塗れのペギル
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はゆっくりと壁から拳を離す。殴ったところが五cm程凹んでいた。
ペ「ともかく、お前は俺と戦うんだ。一度戦ってみたかったんだよな、本物の滅竜魔道士と。赤面の吸血鬼には滅竜魔道士がいねぇからな。だが、お前の仲間の一人と同じ、『十二支』の血を持つ人間がいるけどな。」
『十二支』の血を持つ人間・・・!?
ハ「シンと一緒だ。」
ペ「そうそう。そのシンって奴と戦ってるぜ。まっ、そのシンって奴は負けてると思うけどな。」
『十二支』の血を持つ人間・・・闇ギルドにも存在するのか。でも、
ナ「シンが負けるはずねぇよ。あいつは『真の強さ』を持ってるからな。」
俺には分かる。あいつはバトルだけじゃなく、心も強いって事を。
ペ「もし、そのシンって奴が勝ったとしても、お前や他のお前の仲間は俺やあいつ等に負ける。そして、この血塗られた部屋が、お前の墓場だっ!!」
室内にペンギンの声が響いた。ていうか、
ハ「血塗られた部屋・・・?」
ハッピーが首を傾げる。何だ?血塗られた部屋って?
ペ「滅竜魔道士のお前ならこの生臭い臭いに気づいただろう?この臭いは、俺がこの手で殺した数え切れねぇ人間の血の臭いだ。」
ナ&ハ「!!?」
俺とハッピーは言葉を失った。
ペ「俺に歯向かう者、俺を裏切る者はこの部屋で殺られて、真っ先にあの世行きだ。」
一度話を区切ると、ペギルは顔の前で右手を握り締めた。
ペ「俺はこの手で殺った。俺の手は、数え切れねぇ人間の血で汚れちまってるんだよっ!!フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」
ペギルは、まるで何かに取り付かれたように、狂ったように笑い出した。
ペ「火竜も、この俺がこの手で殺ってやるっ!これで、妖精の尻尾は終わりだああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
狂ったように叫ぶと、床に赤黒い魔法陣が浮かび上がり、血の付いた鎧を身に纏い、血の付いた剣を握り締めた騎士が姿を現した。
ハ「召喚魔法だっ!」
『マヤ』や『トーヤ』と一緒・・・
ペ「血濡れの騎士、バリアッシュッ!目の前にいる竜と猫を殺れっ!!」
すると、血濡れの騎士、バリアッシュはまるでペギルに洗脳されているかのように、血の付いた剣を俺とハッピーに振りかざしてきた。
ナ「うおっ!」
ハ「うわぁっ!」
俺とハッピーは間一髪で避ける。が、安心する暇は無い。バリアッシュはまたすぐに剣を
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