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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission5・B ~大切なもの~
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る奴らとちょっと
お
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話
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してくるわ』とのことで、ダンテ達のいる屋敷から出ていった。
おそらくここのすぐ外で集まっている、別のコミュニティの人間たちのことを言っているのだろう。ダンテもその人間離れした嗅覚から存在を感知していたが、あちらに敵意が感じられないのと、そこで十六夜も向かったので放置することにしたのだ。
とはいえ、こうも暇となってしまっては十六夜と一緒に向かえばよかったかもしれないとも考えてしまう。
しかし相手に敵意はない。十中八九戦いにはならないし、それなら自分が出て行っても話が複雑になるだけだ。
……どうしたもんだろうか。
「はぁ……ちょっくら外でも歩いてくるか」
とりあえず何でもいい。暇つぶしがしたい。
そんなことを思いながら、ダンテは部屋の外へと出た。
「さーてと、どこ行こうかな……うーん、つってもここの庭回ったって何も面白いものないもんなぁ……」
行先を考えながら、言葉を漏らすダンテ。
なかなかに失礼なことを物申すダンテだが、彼がそうつぶやいてしまうのも仕方がないかもしれない。
このコミュニティノーネーム≠フホームには、三年前に行われた魔王とのギフトゲームによる損傷がまだ残っているのだ。
しかし、損傷≠ニいうよりもそれは荒廃≠ニ言った方がいいのかもしれない。
美しく整備されていたであろう白地の街道は砂に埋もれ、木造の建築物は軒並み腐って倒れ落ちた街並み。
要所で使われていたであろう針金や鉄筋は錆で蝕まれて折れ曲がり、街路樹は薄白く枯れ果てて放置されていた。
まるで数百年もの前に廃墟と化してしまったかのような傷が、街全体に広がっていたのである。
いったいどんな相手が、何をすればこんなことになるのか。
多くの悪魔を相手取ってきたダンテですら、何もわからなかったほどである。
そのようなわけで、元々が美しい景観だったであろう我らがホームは目も当てられないほどの惨状になっているのである。
「あーあ……その三年前に俺が呼ばれてりゃあよぉ……」
言っても仕方がない愚痴を漏らしながら、本館の中を歩き回るダンテ。
しかし、とてもではないがそんな街を見回ったところで感動など起こらないし満足などできないだろう。
いくらスラム街に店を構えているからといって、ダンテは壊れ果て朽ちている街(少し訂正するなら水樹のおかげで水は流れている)なんてところがお気に入りであるはずもない。あれはあそこがたまたま格安の物件だったからというだけの話だ。
よって街中を散歩するというのは却下。
だが、そうなるともうすることが本当にない。部屋で寝るか、風呂が空くのを待つしかないのだ。
(あーくそっ、だからって部屋にまた戻るのもなんか癪だ……どうする?
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