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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission5・A ~大切なもの~
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すべてが、狂った笑い声とともに目の前で引き裂かれていきました。仲間も、友も、誇りも……彼らの命さえも」
突如として箱庭を襲った、殺戮の嵐。
ただ、ゲームをして娯楽に興じていただけ。
そうして平和に過ごしていた者達にとって、それは如何なるほどの恐怖であったか。
風を吹き荒らす者達にとってそれは喜劇のようだったのかもしれない。そうして快楽を得ていたのかもしれない。
だが、それに巻き込まれて起きた惨劇は、どれほどの悲しみを多くの者達に与えていったのだろうか。
「……ごめんなさい。つらいことを言わせてしまったわ」
「いいえ。実際に私が経験したことでもありませんし……こちらこそ申し訳ないです。御二人をご不快にさせてしまいました」
互いに頭を下げ謝罪する二人。
それを見た耀は、ふふっと表情をほころばせた。
「黒ウサギって、ホントにこの世界が好きなんだね」
「YES! この場所も、ここに住んでいる心優しい人達も、皆大好きです! ギフトゲームという唯一のルールを遵守し、勝者には栄光を、敗者には激励と称賛の言葉をかける者達が、この世界には集いますから。過去にいがみ合う者達であったとしても、全力で競い合った後は結果によらず皆称えあう、それがこの世界の住民たちなのです!」
誇らしげに、目を輝かせて黒ウサギは絶賛した。
彼女は二百年近い年月をこの場所で過ごし、そしてその生の中で多くの者達を見てきた。
観客席から観客として、あるいはギフトゲームの中で審判として、ゲームの参加メンバーとして、これまで幾度となくあらゆる視点から彼女はこの世界と住民たちを見てきたのだ。
だからこそ、わかる。
だからこそ、確信できる。
だからこそ……
「だから……この箱庭の世界は、人はすべて、黒ウサギの誇りと言っても過言ではないのですヨ!」
彼女は胸を張って、この世界を知らぬ少女たちにそう宣言できるのである。
「……ますます明日のゲームが……ううん、明日からのこの世界での生活が楽しみになってきたね」
「ええ。おかげでちょっと興奮気味よ。今夜は眠れるかしら?」
先ほどの陰鬱げな顔から打って変わって満面の笑みを浮かべる黒ウサギ。
それを見た飛鳥は内心ほっとしながら、彼女につられて笑みを浮かべた。
「ところでところで御二人様。こうして裸のお付き合いをしていることですし、よかったら黒ウサギも御二人様の事を聞いてもいいですか? ご趣味や故郷のことナド」
「あら、そんなもの聞いてどうするの?」
「それはもう、黒ウサギの好奇心というやつでございますヨ! ずっとずっと待ち望んでいた女の子の同士、黒ウサギは御二人様に興味津々でございます♪」
「そうね。これから一緒に生活する仲だもの。障りない程度ならかま
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